「乳首ドリル」よりも吉田裕としての芝居を…新喜劇座長で新たな笑いと野望へ突き進む

2023年5月2日、吉田裕(44)は吉本新喜劇の新たな座長として新たなスタートを切った。日々の公演では座員をまとめ、次回以降の座長公演について台本チェックや打ち合わせなど、仕事内容ががらりと変わった。「お客さんに『おもろない』と思われたら、二度と劇場に来てもらえないという重圧」を抱えながら、持ち前の大声とポジティブさで舞台を務めている。

お笑い

<吉本芸人インタビュー>

◆吉田裕(よしだ・ゆたか) 1979年(昭54)3月29日、兵庫県高砂市出身。NSC(吉本総合芸能学院)23期。漫才コンビでの活動を経て05年、金の卵オーディション1個目で吉本新喜劇入団。乳首ドリル、「誰がマキバオーや!」などのギャグで注目を集める。ことし5月にアキ(53)とともに座長就任。妻は同期入団の女優前田真希。趣味はバイク、水泳。身長166センチ。

視界変わった

座長就任で吉田裕の視界は大きく変わった。座員の1人なら極論、自分のことさえ考えていればいい。

一方、座長は出演する座員全体に目を配り、セットや舞台衣装も「これでいいのか?」と考えなければならない。さらに今、取り組んでいる公演の次、次の次まで台本に目を通し、準備する。

吉田 月に2本は新作を届けています。これって、なかなかのペースなんです。川畑(泰史)さんが16年も座長をされていたなんて、すごいことですよ。吉田裕の座長公演で、もしお客さんに「なんや、おもろないで」と思われたら、もう二度と劇場に足を運んでもらえないかもしれない。正直、責任が重いです。緊張とプレッシャーをひしひし感じながら舞台に立っています。

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エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。