“ラストチャンス”で「上方漫才大賞」奨励賞 解散危機乗り越え、夢広がった吉田たち
双子の漫才コンビ、吉田たちが「第58回上方漫才大賞」奨励賞を獲得した。2007年8月のコンビ結成から順調に業績を積み重ねてきたが、コロナ禍の直撃を受け、ここ数年は苦闘続き。M-1グランプリでは8年連続で準々決勝止まり、出場資格(結成15年以内)を失った。一時はコンビ解散の危機にもひんしたが、伝統ある奨励賞をきっかけに気合を込めて再スタート。ゆうへい(35)こうへい(35)の新たなチャレンジが始まった。
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<吉本芸人インタビュー>
◆吉田(よしだ)たち 一卵性双生児の兄ゆうへい、弟こうへいによって07年8月、コンビ結成。ともにNSC(吉本総合芸能学院)29期。出ばやしはザ・ピーナッツ「恋のフーガ」。
ゆうへい 1987年(昭62)11月13日、堺市(大阪)生まれ。趣味はサッカー、テレビゲーム、漫画。立ち位置は向かって右側。19年に吉本新喜劇の井上安世と結婚、21年12月に長男誕生。身長177センチ。
こうへい 生年月日、生まれ同じ。趣味はサッカー、漫画。立ち位置は向かって左側。独身。身長177センチ。
先輩たちからの祝福
上方漫才大賞が発表された5月27日。その夜、一軒の店に集まった漫才師たちが祝杯を挙げた。顔ぶれは上方漫才大賞を受賞したプラス・マイナス、奨励賞の吉田たち、彼らを祝福しようと声をかけたテンダラー、そして中川家・礼二。
こうへい テンダラーさんから「時間ある?」と誘われ、二つ返事で「はい、行きます!」と答えました。先輩方に祝っていただいて、心からありがたく思いました。
ゆうへい 「よかったな」「おめでとう」と祝福されて、感謝するしかなかったですね。コロナ禍以来、仕事が8割、9割減ってしまって、先が見えない状況でしたから。
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