「笑わせたい」、「おもろいことやりたい」池乃めだか「傘寿記念公演」まもなく開演!

80歳になった吉本新喜劇の池乃めだかによる「傘寿記念公演」が9月19~25日に大阪・なんばグランド花月(NGK)で行われる。身長149センチの「ちっさいおっさん」の頭にあるのは「おもろいことをやりたい」「お客さんを笑わせたい」で、ずっと不変。「自分は怠惰そのもの。目の前のことをダラダラやってきただけ」と照れながら、音楽ショー、漫才、新喜劇と歩んできた芸人生活を振り返った。

お笑い

<吉本芸人インタビュー>

◆池乃(いけの)めだか 1943年(昭18)7月3日、大阪府出身。中学卒業後、家電メーカーに約6年間勤務。退職後、音楽ショーのドラム担当として初舞台。解散後、海原小浜さん門下「海原かける・めぐる」のめぐる(2代目)として漫才デビュー。75年には上方漫才大賞新人賞受賞するが、コンビ解散し、33歳で吉本新喜劇入り。新喜劇では、しばらく子役が続くも、間寛平(現GM)とのコンビ芸で人気者に。以後、新喜劇一筋。身長(149センチ)をいじられたり、共演女優の体を自分の両足で挟み込むカニばさみなどのギャグが人気。9月19~25日、NGKで傘寿記念公演を行う。

9月に「傘寿記念公演」を控える池乃めだか。80歳になっても元気いっぱい

9月に「傘寿記念公演」を控える池乃めだか。80歳になっても元気いっぱい

座長公演最年長記録に挑む

昨年6月から7月にかけて、79歳で座長公演を成功させた。80歳の今年は、それをさらに上回る最年長記録に挑む。

めだか 実はまだ何も考えてないんですよ(笑い)。台本にあるセリフをしっかり覚えて、間違いなく舞台に立つことが第一です。ここまで「なにくそ! 負けてたまるか!」との思いで芸人生活を続けてきたのですが、さすがにこの年齢ですので、とにかく無理のないように、しっかり舞台を務めたいですね。「しんどい」とか「足が痛い」とかの言葉を口にしたら、周囲が心配するので、そうした不安を何とか乗り越えたいです。

節目の公演を前に、不安もチラリとのぞかせるが、気持ちに張りを与えているのが、阪神タイガースの好調ぶり。今季は開幕以来、貯金をキープした上で首位争いを演じている。

めだか 周りが皆、阪神ファンやったもんで、気づいたら自分もファンになっていたんです。今も楽屋でプロ野球中継やってたら気になってしまいます。

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エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。