若村麻由美、緊急オファーにも快諾 憧れコメディエンヌ1人3役挑戦/インタビュー
女優若村麻由美(56)が、20日にスタートしたフジテレビ系連続ドラマ「この素晴らしき世界」(木曜午後10時)で主演を務め、1人で複数の役に挑戦している。ドラマは“なりすましコメディー”。当初、主演予定だった鈴木京香(55)の体調不良による緊急降板で、急な出演オファーだったが快諾した。03年の同局系連続ドラマ「夜桜お染」以来20年ぶりの地上波連ドラ主演を務める若村が、作品に対する思いを明かした。その胸の内には、女優を始めたときから持ち続けていたコメディエンヌへの憧れがあった。
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◆若村麻由美(わかむら・まゆみ) 1967年(昭42)1月3日、東京都生まれ。高校卒業後の85年に、仲代達矢主催の「無名塾」入り。87年NHK連続テレビ小説「はっさい先生」で主演デビュー。88年エランドール新人賞受賞。00年に映画「金融腐蝕列島 呪縛」で日本アカデミー賞優秀助演女優賞受賞。NHK大河ドラマは「春日局」(89年)「信長」(92年)「篤姫」(08年)「花燃ゆ」(15年)に出演。18年には演劇「チルドレン」で第44回菊田一夫演劇賞受賞。162センチ、血液型A。
変幻自在演じ分け
変幻自在だ。若村は「この素晴らしき世界」で、平凡な主婦・浜岡妙子と大女優・若菜絹代を演じ分けている。さらに妙子扮(ふん)する絹代という“妙子若菜”も含めて実質、3役を1人でこなしている。
「シチュエーションがしっかりあるので、自然に相手役の人とのセリフを交わす中で、声のトーンとか、役の重心みたいなものが決まっていきます。なので、自然と姿勢も変わってくるし、歩き方も変わってくる。やっぱり人間っていうのは、人に対してどう見せたいかとか、人との距離感で人物ができていくんだなっていうのを、このドラマをやることによって改めて気づかせてもらいました」
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