常に現在進行形の竹内力「帝王」のイメージ崩さず、完全オリジナル作/インタビュー

俳優竹内力(59)が主演、製作のオリジナルシリーズ「欲望の街」が、26日からU-NEXTで配信されている。1992年(平4)から2007年まで64作続いた「難波金融伝・ミナミの帝王」以来、16年ぶりに竹内が大阪ミナミの街で大暴れする。新シリーズにかける思いを、竹内に聞いてみた。

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◆竹内力(たけうち・りき) 1964年(昭39)1月4日、大分県生まれ。高校卒業後、銀行勤務を経て俳優を目指して上京。86年、同日公開の映画「彼のオ-トバイ、彼女の島」「キャバレー」で俳優デビュー。映画、ビデオの「難波金融伝・ミナミの帝王」シリーズは、92年から07年にかけて60本製作された。15年シングル「桜のように」で演歌歌手デビュー。180センチ、85キロ。血液型A。

ポーズのリクエストにも気さくに応じるかっこいい兄貴の竹内力(撮影・中島郁夫)

ポーズのリクエストにも気さくに応じるかっこいい兄貴の竹内力(撮影・中島郁夫)

SNSがきっかけに

ワイルドで、強くて、そしてカッコイイ竹内力が、16年ぶりに大阪のミナミに帰ってきた。「欲望の街 No.1『報復への道』」が配信中だ。

「最近、SNSを始めたんですよ。YouTube、TikTok、インスタグラムをね。そうすると、ファンが『ミナミ-』を復活してほしいっていうのを、ダイレクトに訴えかけて来る。SNSって、すごいな、と。タクシーの運転手とか飲み屋で、いろんな方に言われてきたけど、SNSって本当に個人対個人じゃないですか。ダイレクトに心に響いたんで、やれるもんなら、やりてえなみたいな感じで、だんだん気持ちが高まってきて仕掛けた。『ミナミ-』の続編じゃないけど、ちょっとそういうのを期待させるような感じのストーリーを作っています」

原作はなく、全くのオリジナルだ。ストーリーからキャスティングまで、全てに竹内の意思が宿る。竹内演じる鮫島竜士は無実でありながら殺人罪で9年間服役。コンプライアンス厳しき時代、口にするのは加熱式たばこ。煙ではなく蒸気を口から吐き出す。ド派手なスーツを着こなし推定3000万円のスカイブルーのオープンカーを乗り回す。

「この鮫島竜士、普通は事件屋って言うらしいんですけど、それをあえて“事件師”。響きの問題で事件師にしたんです。昔、視聴者の方が、自分が乗ってる車やたばこをまねして買っていた。それで洋服のブランドとかサングラスを作り上げたりしたんですよ。今回も自分でコーディネートして、竹内力ブランドの加熱式たばこを作りました。車は自分のを使っています。アストンマーティン、レース用の限定車で日本には3台しかないんですよ」

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