全身全霊注ぐ月城かなと「続けていかなきゃいけない」110年のバトン受け継ぎ、誓う
月組トップ月城かなとが久々に、自身にあてがきされたオリジナル作へ挑む。月組公演「フリューゲル-君がくれた翼-」「東京詞華集 万華鏡百景色」で、芝居はベルリンの壁崩壊直前の東ドイツの軍人にふんする。トップ娘役海乃美月ふんする西ドイツのポップス歌手と奏でる人情劇で、ショーでは「東京」をテーマに、多彩な顔を見せる。兵庫・宝塚大劇場で18日~9月24日、東京宝塚劇場は10月14日~11月19日。
演劇
<宝塚インタビュー>
◆月城(つきしろ)かなと 12月31日、横浜市生まれ。09年入団。雪組配属。13年「Shall we ダンス?」で、新人公演初主演。17年2月、月組。18年、東上初主演し、同年「エリザベート」でルキーニ。21年8月16日付で月組トップに就き、相手娘役に海乃美月を迎える。昨年1月「今夜、ロマンス劇場で」で、本拠地お披露目。本拠地作は「グレート・ギャツビー」「応天の門」に次ぎ、4作目。身長172センチ。愛称「れいこ」。
東ドイツの軍人
芝居の舞台は1988年の冷戦下、ベルリンの壁崩壊直前。月城は東ドイツの軍人ヨナスにふんする。
「(演出の)斎藤(吉正)先生がコスチュームものを見たいと思ってくださったようで…。(自分には)カッチリしたイメージがあるのかなって。全然そんなことはないんですけど、そういう風に見えるんだなって感じました(笑い)」
役柄のヨナスは西ベルリンに生まれながら、東ベルリンで軍人として生きる。歴史的なできごとを背景にしつつも、作品は「人々のあったかいやりとり」を軸に描く。月城ふんするヨナスは広報担当に就き、海乃演じる西ドイツのポップス歌手がコンサートのために東ベルリンを訪れる。
「堅い軍人のヨナスと歌手のやりとりがおもしろくもあり、最終的にはその2人の絆が、壁が崩壊した後のベルリンでの生き方に反映されていくという…。コメディーというよりはハートフルな内容ではないかなと思いますね」
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大阪府貝塚市生まれ。関西大学から1991年入社。
1年目で若山富三郎さんが死去するなど、多くの芸能人の訃報に携わった。途中、3年間整理部勤務を経て、三橋美智也さん、村田英雄さんら、関西へ移って亡くなった大物歌手を次々に見送り、2000年頃から、吉本興業を担当。
2005年から3年弱、東京の文化社会部でお世話になり。大阪へ戻った後、2009年シーズンから入社初の野球記者となり、真弓阪神、女子プロ野球選手の吉田えりらを取材。
その後、再び、芸能社会担当へ戻り、ここで入社初の宝塚歌劇団担当に。吉本、短期間ながら阪神タイガースと、加えて関西発の3大ホットコーナーを経験。吉本興業、宝塚歌劇の100周年も取材。
NMB48の発足後は、西日本のAKB48グループ担当として、AKB48新聞にも従事した。
2018年4月に報道部で一般スポーツを担当するデスク。同時に、取材活動も並行している。