人に流されやすかった入山杏奈「居心地いい国」地球の裏側で異文化なじみ活動転機に
「アイドル」の長い歴史の中で、特に2010年代からは、05年12月に誕生したAKB48を筆頭にさまざまなアイドルグループが誕生し、「アイドル戦国時代」といわれた。
光り輝くステージで、きらびやかな衣装をまとって歌い踊るだけでなく、SNSなどの興隆も相まって、グループのストーリー性、人間ドラマが、多くの人の心をとらえてきた。
一方で、数え切れないほどのアイドルが誕生したことで、近年は「セカンドキャリア」にも注目が集まっている。芸能界で夢を追い続ける者もいれば、新たな目標に向かって別の世界に進む者もいる。「人生いろいろ」。Next Stageに立つ、いまに迫っていく。(文中敬称略)
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<アイドルのセカンドキャリア~入山杏奈・前編~>
連載第5回に登場するのは、AKB48の10期生で、現在はメキシコを中心に活動する入山杏奈(27)だ。1人で現地で生活するたくましさを兼ね備えるが、最初から持ち合わせていたわけではなかった。前編では、そんな少女時代からの話にさかのぼる。
◆入山杏奈(いりやま・あんな) 1995年(平7)12月3日、千葉県生まれ。愛称「あんにん」。10年にAKB48の10期生として加入し、11年に昇格。12年、「真夏のSounds good!」で初選抜入りし、計14回選抜入り。14年、「青鬼」で映画初主演。選抜総選挙は11年の第3回から外→外→30→20→不参加→18位→不参加→不参加。18年4月から、テレビドラマ「LIKE」出演のためメキシコ留学。22年3月にグループを卒業。8月26日から、舞台「呪縛の家」(東京・サンシャイン劇場など)に出演。血液型B。
“完全アウェー”のメキシコ戦
3月に日本中が熱狂したWBC。準決勝のメキシコ戦で、村上宗隆内野手(23)が劇的なサヨナラ打を放った試合を、メキシコのスポーツバーで観戦していた元AKBメンバーがいた。
「めちゃ誇らしかったです! バーの中では完全にアウェーでしたけど、逆転して、私たちは『ワーッ』って(笑い)。現地の人は『I love MEXICO!』という人が多いので、野球やサッカーの代表戦とかも盛り上がるんです」
すっかりメキシコでの生活に溶け込む入山は、千葉に生まれた。
「家族の前だと冗談を言ったり、家族が自分で笑ってくれている状況が好き! みたいな感じでした。ただ一歩外に出ると、ちゃんとしてたと思います。学校でも学級委員をやっていたり、小学校の時は頭が良い方で、中学受験もして…。習いごとはピアノをやったり、中学からは吹奏楽部に入っていました。あとは塾に行って勉強して…みたいな感じでしたね」
アイドルには、そこまで興味があったわけではなかった。
「雑誌を読むのは好きで、中学生の頃はモデルさんになりたかったんです。あとはディズニーの実写映画とかが、すごい好きな子ではありました」
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1983年5月、埼玉県生まれ。2007年に入社。広告部、メディア戦略本部(広告担当)をへて、13年11月から芸能記者(音楽担当)に。
AKB48グループやLDHなどを担当し、AKB48公式10年史「涙は句読点」、「LDH PERFECT NEWS」などの発行も担当。
22年12月から芸能デスク。元高校球児(捕手)で、現在もOBOGチームで活動し、19年の「マスターズ甲子園」で甲子園“初出場”。もっとも趣味は、サッカー観戦(浦和レッズ)。
X、インスタグラムともに「@nikkan_ohtomo」。血液型O。