きっかけは「おばあちゃん」…入団47年浅香あき恵は「家族」を守るムードメーカー

吉本新喜劇の浅香あき恵(66)といえば、ぶさいくキャラで大人気。脇から主要メンバーを支える役柄が多いが、限られた出番では必ず笑いを取り、欠かせない存在だ。かつては文学座を目指し、19歳で入団した新喜劇で若い頃はマドンナ役を務めたことも。座員が100人を超えながらも、そのチームワークから「家族」と称される新喜劇にあって、若い仲間を温かい目でサポートする「お母さん」でもある。

お笑い

<吉本芸人インタビュー>

◆浅香あき恵(あさか・あきえ) 1956年(昭31)10月23日、大分市出身。中学校の学芸会で「女優になる!」と決意。高校2年時に家族とともに大阪へ。高校卒業後、文学座受験するも不合格。19歳だった76年、吉本新喜劇の進行係を経て、座員に。花紀京、船場太郎、間寛平、木村進らにもまれて、やがてマドンナ役となる。89年の「吉本新喜劇やめよッカナ?キャンペーン」を機に漫才転向。島田一の介とコンビを組んだが1年半で解散し、新喜劇復帰。内場勝則、辻本茂雄、石田靖らにいじられ、ぶさいくキャラで人気を集める。11年8、9月に35周年記念公演、17年3月に40周年記念公演「あき恵ちゃん祭り」を行った。夫は元Wヤングの佐藤武志(68)。趣味は韓国ドラマ鑑賞、ガーデニングなど。身長161センチ。

浅香あき恵は、吉本新喜劇の“お母さん”とも言える太陽のような存在だ(撮影・村上久美子)

浅香あき恵は、吉本新喜劇の“お母さん”とも言える太陽のような存在だ(撮影・村上久美子)

あき恵ちゃん祭り

「あき恵ちゃん祭り 最後のルッキズム!」は9月8日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で行われる。新喜劇の座長、すっちー、酒井藍、アキ、吉田裕はじめ、内場勝則、川畑泰史、池乃めだか、未知やすえ、末成映薫、島田珠代らベテラン、人気者が多数参加。夫でもある元Wヤング佐藤武志も駆けつける。さらに歌手市川由紀乃もゲストで登場する。銃を手にした斬新なポスターも好評だ。

あき恵 おかげさまで多くの方に助けてもらってます。由紀乃ちゃんとは新歌舞伎座公演で一緒になったのがきっかけで仲良くなりました。もともと新喜劇のファンだということで、軽い気持ちで「出てくれる?」と声をかけたら、ホントに出てくれることになりました。

ステージは、ショータイムと新喜劇の2部構成。あき恵自身も歌を披露する予定でいる。

あき恵 本音を言えば、私の中のヒット曲は山口百恵ちゃんで終わっているんですよ。それぐらい歌うことはめったにありません。昔はカラオケスナックでちょこちょこ歌っていたんですけどね。でも今回は、思い切って新しい曲を歌うつもりです。

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