「隣人」最後まで爆笑も9位に満足感と悔しさ…肌で感じたKOC決勝の夢と現実

キングオブコント(KOC)で初の決勝に進出した大阪のコント職人、隣人(りんじん)。チンパンジーに落語を教えるという奇想天外なネタは爆笑をかっさらったが、結果は9位に。力を出し切ったことに満足感はあるものの、一方で「優勝したかった」。その悔しさが後を引きずっている。インタビューでは、決勝でのチンパンジーそのままの姿で胸の内を明かした。

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◆隣人(りんじん) いずれもNSC(吉本総合芸能学院)34期の橋本市民球場(はしもと・しみんきゅうじょう=写真右)中村遊直(なかむら・しょーとらいなー=同左)によって、2013年5月結成。21年ytv漫才新人賞優勝。23年キングオブコント決勝進出。

橋本 92年7月10日、大阪府出身。趣味は草野球、サイクリング、古着屋巡り。身長178センチ。

中村 88年6月15日、神戸市出身。趣味は早食い、知らない街を練り歩く。身長174センチ。

「隣人」の橋本市民球場(右)と、チンパンジーになりきった中村遊直(撮影・村上久美子)

「隣人」の橋本市民球場(右)と、チンパンジーになりきった中村遊直(撮影・村上久美子)

高得点を期待していた

10月21日夜にTBS系で生放送されたKOCファイナル。決勝進出10組のうち、隣人の登場は7番目だった。

いきなり笑いが沸き上がった。オリの中にはチンパンジー。映画「猿の惑星」を思わせるほど精巧なメーク、衣装だった。下手(しもて)から着物をまとった橋本市民球場(31)が現れ「チンパンジーに落語を教える仕事って何ですか~」で、さらに爆笑。奇想天外な設定だった。

コントが進むうち、落語家にふんした橋本、チンパンジーと一心同体になった中村遊直(35)ともに、手ごたえをしっかりとつかんでいた。

中村 「(ファイナルステージに)いけた!」と正直感じていました。最初の笑いでドッと来ましたから。

橋本 コントが始まる時、照明がついて明るくなった瞬間から、グッと来るものがありました。チンパンジーが出ていく最後の場面まで笑ってもらえたので「これは高得点が期待できるな」と気持ちが高ぶってきました。

しかし、現実は厳しい。隣人は決勝9位で、優勝はサルゴリラだった。夢から覚めた。

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