【12・24ラストM-1】ヘンダーソン「人生を変えるぞ」敗者復活から頂点へ

漫才コンビのヘンダーソンは今年で結成15年。すなわちM―1グランプリのラストイヤーとなる。12月7日に行われた準決勝では、残念ながら決勝進出ならず。正真正銘のラストチャンスを賭けて、24日の敗者復活戦に挑む。中村フー(36)子安裕樹(37)は「来年(のM―1)はないので、なんとしても勝ち上がりたい」と気合十分。来年2月25日には15周年単独ライブを控えており、弾みをつけたいところだ。

お笑い

撮影・三宅敏

撮影・三宅敏

21年MBSオールザッツ漫才V

◆ヘンダーソン子安裕樹(こやす・ゆうき=37、左)中村フー(なかむら・ふー=36)によって、2008年(平20)8月コンビ結成。21年MBSオールザッツ漫才優勝。M―1グランプリでは21、23年に準決勝進出。12月24日には決勝戦進出をかけての敗者復活戦を控えている。

子安1986年(昭61)7月28日生まれ、兵庫県出身。陸上自衛隊を経て、NSC(吉本総合芸能学院)入学(29期)。趣味はサッカー、アニメ。身長172センチ。

中村87年8月21日生まれ、大阪府出身。NSC29期。趣味はお酒、絵、パチンコ。身長164センチ。

2年前も準決勝●雪辱期す

M―1グランプリの準決勝→敗者復活戦は、2021年に次いで2度目。前回は緊張でガチガチだったという。

子安2年前の準決勝ではめちゃくちゃ緊張していました。今あらためて思い出そうとしても「あれ? 記憶にないぞ」というくらいです。大事なところで気持ちが先走りすぎるのが悪い癖なので、今回の敗者復活では気をつけたいと思ってます。

中村2年前の経験は大きいですね。今回の準決勝では客席の反応も悪くなかったし、自分の中でも「これは(決勝に)行けるんやないか」と、ひそかに感じてました。

敗者復活戦は全力でぶつかるのみですが、今回は「これがラストイヤー」という別の重圧がのしかかるので、また緊張するかもしれませんね。

敗者復活戦は、決勝と同じ12月24日に行われる(午後3時、ABCテレビ・テレビ朝日系で生放送)。

敗者復活の勝ち上がりで、昨年とは少しルールが変わった。準決勝で敗れた21組がABCの3ブロックに分かれ、4分間のネタを披露。会場でランダムに選ばれた観客500人が審査員となって、3ブロックの勝者をそれぞれ選出する。その3組から芸人審査員がナンバーワン(決勝進出者)を選ぶというもの。

ルール変更ありがたい

中村目の前のお客さんを笑わせた者が勝つ、というルールは僕らにはありがたいかも。以前のような全国の視聴者投票だったら、知名度で劣るので厳しいんです。会場をドカンと盛り上げることができたら、一発あるんじゃないかと期待しています。

子安当日に「敗者復活戦を勝ち抜いたのは、ヘンダーソン!」と呼ばれるよう、今からイメージトレーニングしています。とにかく気合が空回りしないように、しっかりと漫才したいです。

12月7日に開催された準決勝には、31組の漫才コンビが火花を散らした。

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エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。