出会って18年 結婚3年 吉本新喜劇の夫婦コンビ森田まりこ・清水啓之がかなえる夢

吉本新喜劇の森田まりこ(43)清水啓之(40)が4月14日、「まりこ・ひろゆきの春のフーフー新喜劇inなんばグランド花月」を行います。2006年に同期として新喜劇に入団し、恋人関係を経て21年4月に結婚。「私たちがNGK(なんばグランド花月)でメインを張るなんて、もう一生できないかも」とワクワクしながら、その日を待っています。

お笑い

撮影・三宅敏

撮影・三宅敏

◆森田まりこ1981年(昭56)2月11日、兵庫県丹波篠山市出身。06年8月、金の卵オーディション2個目で吉本新喜劇入り。夫は同じ新喜劇座員の清水啓之。趣味は写真撮影、動物園歩き、書道。特技はモダンダンス、ものまね。身長151センチ。

◆清水啓之(しみず・ひろゆき)83年12月26日、神戸市出身。NSC(吉本総合芸能学院)26期。森田同様、金の卵オーディション2個目で新喜劇入り。趣味は野球、マージャン。身長165センチ。

4・14 聖地NGKで夫婦イベント

第一印象は「変な人」だった。06年に実施された「新喜劇金の卵オーディション2個目」で、森田と清水は見いだされ、晴れて座員に。

森田オーディションを1次、2次と受けていくんですけど、ある時、啓之君がいきなり話しかけてきたんです。「皆さん、すごいね。僕は(オーディションに)落ちてもいいんです。皆さん、頑張って合格してください」とか言って。「何を言い出すねん、変な人やな」と、かえって印象に残りました。

後に夫婦となる男女の、それが最初の出会い。だが、男の方は覚えていなかった。

清水そんなことありましたっけ? 僕は酒もたばこもやらない、これといった趣味もない根暗キャラだったので、なんとか陽気に振る舞いたいと、そんなことを言ったのかも。

そのオーディションより以前、NSC(吉本総合芸能学院)に入学したんですけど、周囲の人になじむことができず、途中で辞めたんです。僕の性格が暗いせいか、900人もいたのに、友達ができなかったんですよ。

NSC26期といえば、藤崎マーケット、かまいたち、和牛らがいた。

森田、清水ともに新喜劇入団は同期だが、清水にはNSCに通っていた時期があるため、吉本的には「清水は森田よりも先輩」となる。

森田そんな先輩後輩のルールも知らず、最初は同期のつもりでタメ口。途中から「先輩なんや」と気づいて敬語で話すようになりました。

新喜劇同期 動物園デート…まるで高校生?

しかし、先輩風などみじんも感じさせないのが清水の人柄。新喜劇入りしてからも、愛されるキャラクターから周囲の仲間から食事や遊びに誘われることが増えた。

森田「かわいいヤツやん」との思いが、私の中で少しずつ芽生えていきました。入団から3年ほどたった時、ノリでデートに誘ったんです。「ええよ。行こか」と応じてくれて、神戸の王子動物園に行きました。

高校生のような、初々しい関係が何年も続いた。たまに2人で会っては楽しい時間を過ごしたものの、それ以上の恋愛関係には進まない。

初対面から12年後の18年12月、森田が舞台上でケガをしてしまった。前十字靱帯(じんたい)断裂の重傷。手術を受け、リハビリ生活となった。

本文残り62% (1814文字/2933文字)

エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。