【高山トモヒロの娘】光永と書いて「ひなた」…ファッションブランド&お笑いの二刀流

女性ピン芸人、光永(ひなた=32)はデビューから17年目を迎えました。父親がベイブルース、ケツカッチンの高山トモヒロ(55)とあって、幼い頃から親子でテレビ出演などを経験し、高校1年でNSC(吉本総合芸能学院)入り。4年前にはTシャツ、かばんなどを扱うブランド「so・C・hu(ソクチュウ)」プロデュースを始めました。「コントライブ開催を続けて『THE W』で優勝したい!」と、芸人&ファッションの両立を目指します。

お笑い

◆光永(ひなた)1991年(平3)10月6日生まれ、大阪市出身。父は漫才コンビ「ケツカッチン」高山トモヒロ。幼いころから親子でテレビ出演など多数。高校1年でNSC(吉本総合芸能学院)に入学。30期生。 吉本べっぴんランキングでは2013年9位、14年6位、15年2位。17年NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」出演。18年2月デビューのアイドルグループ、吉本坂46の一員(22年活動休止)。

20年5月、自らプロデュースするファッションブランド「so・C・hu(ソクチュウ)」を立ち上げる。趣味はファッション、歌、ダンス、器械体操、ダブルダッチ。身長159・5センチ。


◆高山(たかやま)トモヒロ 68年(昭43)7月10日、大阪市出身。桜宮高校野球部では同期の矢野燿大(前阪神タイガース監督)とクリーンアップを組んでいた。NSC7期生。

高校野球部で出会った河本栄得さんと漫才コンビ「ベイブルース」結成。90年ABCお笑い新人グランプリ最優秀新人賞、上方漫才大賞新人奨励賞。若手漫才のホープとして期待されるが、河本さんの死去でコンビは94年活動停止。

01年、先輩芸人の和泉修とのコンビ「ケツカッチン」結成。漫才ライブに力を入れる。08年のM―1グランプリでは準決勝進出。趣味は野球観戦、ジョギング。身長174センチ。

父トモヒロ「ベイブルース」「ケツカッチン」

小さな頃から、おしゃれには強い関心があった。母親が個性ある洋服を光永のために用意したので、気づかないうちにファッションセンスが磨かれていた。今では1年365日、コーディネートに大胆な変化をもたせている。

光永子どものころから髪はショートカット。ボーイッシュでカラフルな洋服が好きでした。

着ているだけで自分がご機嫌になれるファッションが好み。30歳を過ぎると自然に落ち着きが出てくるようですが、私はちょっとわがままで楽しい「欲張りコーデ」がいいんです。4年前、コロナのおかげで、劇場も世の中全体も先が見えなかった当時「好きだったら作ってみたら?」と誘っていただきましたが、まさか自分がファッションをプロデュースできるようになるとは。

5月末にブランド「so・C・hu」4周年

5月末には「so・C・hu」4周年記念アイテムとして、Tシャツ、キャップ、かばん、ビスチェなどが販売される。おしゃれな娘に対して、父親はファッションにはまるで興味がなかったから面白い。

高山小学生だった光永に、嫁さんがちょっと奇抜な服を着せていたのを覚えています。逆に、僕はおしゃれには全然気を使わなかった。テレビ番組で衣装をそのまま譲ってもらったり、お店でマネキン人形が着ている服を上下そのまま買ったりしてました。

先輩芸人から「我々は自分自身がブランドやから、着るものはどうでもええねん」と教えられて「なるほど」と思っていましたし。光永のブランドは、大胆な色使いとデザインで、ぎりぎり悪趣味にならない線を守っている。僕も愛用していますよ、ブランドの中ではやや落ち着いた感じのものですが。

「威厳ある父」というより、家族全員とフレンドリーなパパだった。酔って帰宅すると、ラーメンを作るのが趣味でもあった。

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エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。