【吉本新喜劇入り15周年】西川忠志 小さなことからコツコツと…父の名言を地で行く

西川忠志(56)の吉本新喜劇入団15周年記念公演が6月16日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で行われる。誰もが知る漫才師、西川きよし(77)の長男として生まれ「小さなことからコツコツと」を地で行く役者人生を送ってきた。「記念公演は楽しみですが、この先もずっと、新喜劇で生きていきたい」と、さらに遠くを展望している。

お笑い

「一生、新喜劇の座員でいたい」と語る西川忠志(撮影・三宅敏)

「一生、新喜劇の座員でいたい」と語る西川忠志(撮影・三宅敏)

◆西川忠志(にしかわ・ただし)1968年(昭43)4月20日生まれ、大阪府箕面市出身。父は西川きよし、母はヘレン。5歳で子役としてテレビ出演。19歳で俳優デビュー。2009年(平21)吉本新喜劇入り。6月16日、なんばグランド花月(NGK)で「西川忠志吉本新喜劇入団15周年記念公演 感謝」を行う。趣味はストレッチ体操、ジャズダンス。特技は日舞。身長172センチ。

「感謝」ゲスト戸田恵子

「感謝」とタイトルが付けられた「西川忠志吉本新喜劇入団15周年記念公演」(6月16日、NGK)。酒井藍、すっちー、アキ、吉田裕、辻本茂雄、内場勝則らおなじみの面々に加え、特別ゲストとして女優戸田恵子(66)が参加する。

忠志知人を通じて戸田さんの舞台を見にいくようになりました。何度か舞台を見るうちに食事をいっしょにさせてもらうようになって…。やさしくて、仕事には真摯(しんし)に取り組まれる方です。

実際に戸田さんとお仕事をしたのは2時間ドラマで一度あるだけなんです。舞台では初共演ですので、今回は僕もワクワクしています。

売れっ子女優だけにスケジュールが詰まっていて、今回のNGK出演は綱渡りに近かった。7月からは新喜劇の65周年ツアーが始まるため、6月のうちに開催する必要があった。

忠志無理を承知で戸田さんに出演依頼を出したら「6月15日に南海浪切ホール(大阪府岸和田市)で『虹のかけら~もうひとりのジュディ』公演(三谷幸喜演出)があるので、16日なら何とかなりそう」と聞いていただきまして。

NGKが終われば、その足でニューヨーク公演に飛び立ちます。もう「ここしかない」というタイミングでした。芝居の神様が僕にプレゼントをくださったんだと思います。

10周年の際にも、戸田との共演話が進んでいた。しかし、コロナ禍もあって実現に至らず。お笑いファン、新喜劇ファンにとっても、戸田のNGK登場は必見だ。

41歳で喜劇へ

西川忠志が新喜劇入りしたのは41歳のとき。それまでは俳優として、舞台やテレビ出演で修行してきた。

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エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。