北九州弁操る漫才コンビ「デルマパンゲ」初4都市ツアーに10年ツアーにラストM―1

コンビ結成15年を迎えたデルマパンゲ。初の4都市ツアーが7月22日の大阪・よしもと漫才劇場からスタートします。さらに、ミルクボーイらと10年かけて全国を回る「漫才ブーム」も、いよいよスタート。そしてM―1グランプリのラストイヤーと、大きなイベントが目白押しです。迫田篤(39)と広木英介(38)にとって「勝負の夏」がやってきます。

お笑い

勝負の夏を迎えるデルマパンゲの迫田篤(左)と広木英介=撮影・三宅敏

勝負の夏を迎えるデルマパンゲの迫田篤(左)と広木英介=撮影・三宅敏

◆デルマパンゲ2009年(平21)コンビ結成。

◆迫田篤(さこだ・あつし) 1985年(昭60)4月14日生まれ、福岡県京都郡出身。趣味は釣り(ブラックバス釣り)。身長163センチ。

◆広木英介(ひろき・えいすけ) 85年8月12日生まれ、福岡県北九州市出身。趣味はスポーツ全般、飲酒、競馬。身長172センチ。

初の全国4都市ツアー「デルマパンゲの((巨爆笑))ツアー」の日程は以下の通り。

・7月22日「猛暑の大阪編」よしもと漫才劇場

・8月16日「酷暑の東京編」ヨシモト無限大ホール

・9月20日「残暑の福岡編」福岡市民会館小ホール

・10月12日「秋暑の愛知編」大須演芸場

4組で「漫才ブーム」

「何かとしていないと気がすまない」「ヒマが嫌い」と話すデルマパンゲだが、この夏は休む間もない。初の4都市ツアー(大阪、東京、福岡、名古屋)が7月22日からスタート。配信のないライブというのがミソで、何が飛び出すか分からない。

迫田その日、その土地ならではの漫才をお見せします。配信がないので、その場限りの好き勝手なライブにしたいと思っています。

広木コロナ前までは配信などなかったんですが、最近は遠くの人でも見られる配信アリが主流です。ツアーでは伸び伸びと自由にやらせてもらいます。

2人は北九州市育ち。地元の福岡公演もあるので、凱旋(がいせん)ライブかと思えば…。

広木福岡市民会館って、僕ら知らないんですよ。北九州にいた頃、福岡市まで遊びにいく際はちょっと気合を入れていってましたね。

迫田福岡市は北九州に比べたら都会。ウソの都会、といったイメージです。いろんな土地から福岡に人が集まるのに対して、北九州はそこで育った人がなかなか離れられない。都会ではない良さがあるんです。

地元愛

デルマパンゲの漫才は、北九州弁で展開される。今も地元愛の強い2人だが、大阪に出てきて16年ほど。福岡でインディーズライブに出演し、迫田は芸人になりたい希望を抱きつつ、大阪で就職。高校時代の同級生だった広木も、大阪でフリーター生活を送っていた。

なんとなくお笑いライブを見にいくと、そのレベルの高さに驚いた。中途半端に仕事をしながらでは、とても歯が立たない。

そう危機感を抱いた迫田は大阪に出てきて3カ月ほどで仕事を辞め、広木とともにお笑いの道に飛び込んだ。その当時、無名の芸人が集まるオーディションでは、その後盟友となるミルクボーイの姿もあった。

本文残り65% (1954文字/2985文字)

エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。