【宇野昌磨列伝】発表「あなたが選ぶ神プログラム」全10回で全員分紹介します〈5〉
フィギュアスケート日本男子初の世界選手権2連覇王者、冬季オリンピック(五輪)では日本勢最多のメダル3個を持つ稀代のスケーター宇野昌磨選手(26=トヨタ自動車)が9日に現役引退を表明し、記者会見も5日後に開きました。
偉業に彩られた国内外の競技会。その大半に足を運び、魅力に迫ってきた日刊スポーツ新聞、ニッカンスポーツ・コム内Figure365、日刊スポーツ・プレミアムの担当記者が、過去のノートを見返し、本人の言葉や周囲の証言から人柄を掘り下げた連載「宇野昌磨列伝~ニッカン取材ノートから~」の<番外編>。
ファンの皆さまからお寄せいただきました「あなたが選ぶ神プログラム」の発表、第5弾です!
フィギュア
- 【1】松本航記者が迫る人柄「五輪が全てではない」7年半の取材ノートから
- 【2】本田真凜さん「昌磨くんとは普段から…」松本航記者が聞いた日常
- 【3】ランビエル氏、出水氏、鍵山優真…取材を通し番記者にも伝わった魅力
- 【番外編】あなたが選ぶ神プログラム〈1〉
- 【番外編】あなたが選ぶ神プログラム〈2〉
- 【番外編】あなたが選ぶ神プログラム〈3〉
- 【番外編】あなたが選ぶ神プログラム〈4〉
- 【番外編】あなたが選ぶ神プログラム〈5〉
- 【番外編】あなたが選ぶ神プログラム〈6〉
- 【番外編】あなたが選ぶ神プログラム〈7〉
- 【番外編】あなたが選ぶ神プログラム〈8〉
- 【番外編】あなたが選ぶ神プログラム〈9〉
- 【番外編】あなたが選ぶ神プログラム新聞〈10-1〉
- 【番外編】あなたが選ぶ神プログラム新聞〈10-2〉
- 【番外編】あなたが選ぶ神プログラム新聞〈10-3〉
- 宇野昌磨さんに聞いた 神プログラムへのファンの思い、プロへの熱量
全員掲載5日目です
あらためまして、たくさんのご応募ありがとうございました。
発表はまだまだ続きます。
引き続き、昌磨選手を温かく包んできた百人百様のまなざしを、お楽しみください。
tomoさん「Dancing On My Own」
理由 宇野昌磨選手の競技人生が詰まったシーズンのプログラム。全日本選手権やオランダのチャレンジ杯でも多幸感が溢れ出すスケートに、ただただ震えました。
ゆりさん「オーボエ協奏曲」
理由 宇野選手の身体が芸術そのものでした。宇野選手の独特な音の捉え方、しなやかさ、緩急を生かしきった名プログラムだと思います。
きみかさん「オーボエ協奏曲」
理由 宇野選手のプログラムは技術と表現が融合したすばらしいものが多く1つを選ぶのは非常に難しいのですが、このプログラムを選びました。オーボエの音色と吸い付くようなスケーティングの相性が抜群。彫刻のような印象的なポーズも宇野選手の可動域の広さによって実現されていると思います。静謐な前半とダイナミックで躍動感ある後半の対比もすばらしい。初披露の演技から優勝した世界選手権の演技まで名演技も多くマスターピースと言って良いのではないでしょうか。
ひっふみさん「2023年NHK杯のFSのTimelapse」
理由 現地で観戦していて完璧な演技に見え、あの難解な曲を滑り切ったとものすごく感動していました。現地だったため、点数が出たときにいくつか刺さったんだろうと思いましたが、詳細まで把握できず、その後プロトコルを見て愕然としたのを覚えています。でもあの演技は昨年の宇野選手のFSの演技の中で一番で、宇野選手の目指すジャンプと芸術の融合の極致の演技だったと思ってます。
ももみさん「2011年全日本選手権でのFSツィガーヌ」
理由 ジュニアながらシニアの全日本に初出場した時ですが、あまりのスケートの上手さに衝撃を受け名前を覚えました。(spはその時は見ていなかったので)ラストのジャンプはうまくいかなかったものの流れは止まらず一気にすごいものを見たという記憶です。これが宇野昌磨さんとの出会いでした。
みやこさん「Great Spirit」
理由 熱い魂を感じるプログラムかつ、絶不調なグランプリシリーズから、復活の全日本優勝を象徴するプログラムのため(2019年)
ぱんたそさん「トゥーランドット」
理由 鬱の時動画をなにも考えずに適当に流している時に宇野選手のトゥーランドットが流れてきて頑張る姿に励まされたので選びました。
雪うさぎさん「ボレロ」
理由 昌磨さんとステファンの最高傑作!みると毎回感動で涙と鳥肌がたちます。
エイミー・アンさん「G線上のアリア/メアトルメンタ・プロペラーテ」
理由 昌磨さんの場合、どのジャンルのどんなプログラムも幅広く滑りこなして彼にしかできない表現で魅せるので、「どれかひとつ」を選ぶのは、至難の業なのですが、静かで穏やかな前半から取りつかれたような狂おしさのある後半、上半身と下半身が別々に動いているかのようなステップ、詰め詰めの高難度ジャンプというこのプロをあえて。本人は「もう一度見かえしたいと思わない」などと言っていましたが、そんなことはなく、とても宇野昌磨さんらしい素晴らしさの輝くプログラムでした。
Clareさん「タッカー」
理由 初めての全日本のショートプログラムで、この演技を観たときの衝撃が凄かったです。凄い選手が出てきた!!ととてもうれしかったです。以来ずっと応援しています。
うやこさん「Dancing on my own」
理由 2シーズンにわたり演じたこのプログラムには、コーチ不在で失速、世界が涙しShomaコールの激励を送った2019GPS仏杯や、初めて羽生さんに勝利した2019全日本選手権、また改めて羽生さん(優勝)の存在の大きさとまだまだ背中を追える楽しみに包まれた2020全日本選手権の、2位でも笑顔の本来の昌磨さんらしさが溢れた思い出が詰まっています。今年1月のアイスショーでこの素晴らしいプログラムの再演を観る機会に恵まれ、涙が止まりませんでした。長きにわたり素晴らしい演技のみならず、輝く瞳で上を目指す少年が立派な青年へ成長する、素敵な人生のストーリーを見せていただき、本当に宇野選手には感謝しています。これからも幸せなスケート人生を歩まれますように、という想いを込めてこの曲を選ばせていただきました。
yatoさん「Legends」
理由 宇野選手が気になって過去の演技動画を見ている時に1番ハマったプログラムなので
とみさん「北京オリンピック団体戦の「オーボエコンチェルト」」
理由 ファンとして、全日本前に痛めた足の状態が気になりながら迎えたオリンピックという大舞台。日本勢で誰よりも早く氷上に登場することとなった団体戦男子ショートは、本当にドキドキしながらテレビで見ていました。チームジャパンとして初のメダルを狙う緊張感の中で披露した(久々の)4-3のコンビネーション含む美しく完璧な演技と、演技後にチーム席に向かって見せた笑顔と小さめのガッツポーズは忘れられない瞬間の一つです。チームにもファンにも高揚感と安堵感をもたらし、その後の団体戦の快進撃にも繋がったとのではと感じています。
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