【宇野昌磨列伝】発表「あなたが選ぶ神プログラム」全10回で全員分紹介します〈7〉

フィギュアスケート日本男子初の世界選手権2連覇王者、冬季オリンピック(五輪)では日本勢最多のメダル3個を持つ稀代のスケーター宇野昌磨選手(26=トヨタ自動車)が9日に現役引退を表明しました。

偉業に彩られた国内外の競技会。その大半に足を運び、魅力に迫ってきた日刊スポーツ新聞、ニッカンスポーツ・コム内Figure365、日刊スポーツ・プレミアムの担当記者が、過去のノートを見返し、本人の言葉や周囲の証言から人柄を掘り下げた連載「宇野昌磨列伝~ニッカン取材ノートから~」の<番外編>。

ファンの皆さまからお寄せいただきました「あなたが選ぶ神プログラム」の発表、第7弾です!

フィギュア

全員掲載7日目です

あらためまして、たくさんのご応募ありがとうございました。

発表はまだまだ続きます。

引き続き、昌磨選手を温かく包んできた百人百様のまなざしを、お楽しみください。

コスモスさん「ロコ」

理由 グランプリファイナルの素晴らしい演技が忘れられません。最後のスピンは満点で曲、衣装、演技全てが最高です。

ふらじるさん「オーボエコンチェルト」

理由 競技性と美しさの融合が素晴らしかった

宝子さん「今季のショートプログラム 月の光」

理由 NHK杯の演技が忘れられない! ショートもフリーも絶対一番良かった!

うめっこさん「2022年WCのオーボエコンツェルト」

理由 弦楽器のプログラムとしてこれまでもこれからも右に出る選手は現れないであろうと思わせた、至極のプログラム、演技だった。

それまでも弦楽器プログラムが似合う選手だと思っていたところにダンオンでピアノも似合う! と思わせておいてからの再びの弦楽器。しかもバイオリンより重いオーボエが重厚なスケーティングとマッチして、これぞ宇野昌磨の真骨頂、と強烈にイメージ付けた。

callaさん「ドン・ファン(Jrグランプリファイナル)」

理由 それまでのしょうまくんから、「漢亅宇野昌磨へと変貌したプログラムに見えたので。私の、宇野昌磨プログラム鑑賞史上ファースト・インパクトとして残りました。それ以来彼の演技に釘付けです。当然ですが、セカンド・インパクト、サード・インパクト…と、続いていきますのでここでは敢えてファーストを選びました。

hossyさん「2023 Saitma Worlds Bolero」

理由 現地観戦をしていましたが、終わった瞬間に地響きのような歓声になったのが印象的です。

山口さん「Dancing on my own」

理由 歌詞と音楽と振付がピッタリとはまっていた。その上で宇野選手のシームレスなスケートと音楽がハマっていた。悲しい失恋の歌をスケートで見事に奏でて滑りをみて切なくなるプログラムなので大好きです。

オーバーザレインボウさん「トゥランドット」

理由 どのプログラムも印象的で一つに絞る事は困難ですが、トゥランドットにしました。

平昌オリンピックで最終滑走にも関わらず冒頭の4回転ジャンプで転倒するも笑みをたたながら、後半の演技で畳み込むようにジャンプを決め大歓声を浴びながら、思いいっきりの笑顔でフィニッシュした姿に圧倒されました。キスクラでの控えめに喜ぶ宇野選手の表情と樋口コーチの涙が忘れられません。

その後、ショートプログラムで思うような演技が出来なかったネイサンチェン選手がノーミスのフリープログラムを演じ切った事へのコメントを求められて、フリーの演技こそいつも通りのネイサンチェン選手らしい演技でむしろショートの演技の方がが驚きだったと答えた宇野選手にライバルに対する畏敬の念を感じ、またその冷静さに驚きました。

打って変わって翌月に迎えた世界選手権では羽生選手の欠場で、3枠獲得のためには失敗が許されないない中、足の故障を抱えながら思うようが演技が出来ないものの集中力と凄みで滑り切った姿にオリンッピク時とは違ったトゥランドットに感動しました。キスクラでは樋口コーチに開口一番「3枠取れた?」と尋ねた一言と5位と健闘した友野選手に「ありがとう」と伝えている姿に人としての素晴らしさを感じました。

この二つのトゥランドットに宇野選手の大事なのはひとつひとつの試合であって、良い順もコーチの為であり3枠獲得の使命感からで、名誉などには関心がなく勝負が終われば相手選手を称えるアスリートとして稀なタイプだなと関心を持ちました。その姿勢は現在でも全く変わらずいつも自然体のマイペースで「スポーツは真剣勝負の先にある美しいもの」を体現されている事に感動を覚えます。

りうのさん「オーボエコンチェルト」

理由 宇野選手のスケートに惹かれた理由のひとつにその身体表現があります。

独特の肩や背中の動き、可動域が広い腕、音楽が聴こえてくるような指先。

このオーボエコンチェルトは1つ1つのポーズがまるで彫刻のようで、美術館のオブジェのようでした。

音楽が始まりフィニッシュポーズに至るまで、その場が荘厳な雰囲気に包み込まれていました。

2020年メダリストオンアイスで初めて観た衝撃は今でも忘れられず、宇野選手の真骨頂と思っているので、このプログラムを選ばせていただきました。

なおみさん「2015-2016のSPレジェンド」

理由 シニアに鮮烈デビュー。生き生きとした若さ溢れる演技に興奮しました。

そらまめさん「ボレロ」

理由 全部大好きプロですが、ワールド初優勝の時の嬉しさは別格。最初は滑り切るのに精一杯だったのに、高難度のジャンプを入れて、ステップの時の表情がサイコーだった。

ruruさん「ロコのバラード」

理由 見るものに鮮烈な印象を残したプログラムで忘れ難い。

うのえまさん「2015バルセロナGPF FSトゥーランドット」

理由 初めて宇野君に注目したのがこの大会のSP。SPも良かったがフリーは世界がダイヤの原石を発見したかのように話題をさらった!

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