【鍵山優真の言葉】「1人暮らしでやってみたいこと」/スズキ契約会見全文
フィギュアスケート男子の22年北京オリンピック(五輪)銀メダリスト鍵山優真選手(21=オリエンタルバイオ/中京大)が20日、新たなスポンサー契約を4月に結んだ自動車メーカー「スズキ」本社(浜松市)に鈴木俊宏社長(65)を表敬訪問しました。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪までサポートを受けて、早くも突入する五輪プレシーズンへ。移動用に提供される新型「スイフト」を初の愛車に「Vロード」を進みます。今月9日に引退を発表した宇野昌磨さん(26=トヨタ自動車)への思いや、男子フィギュア界を引っ張る日本の新エースへ必要なこと、運転免許取得状況や1人暮らしの展望などリンク内外の近況を多岐にわたって語りました。「スズキ・スイフト広報大使」の「言葉」をお届けします。
フィギュア
世界的企業から26年五輪まで支援
-スズキとスポンサー契約を結ばれました。今の心境はいかがですか
鍵山 社長さんとは今日、初めてお会いしたんですけど、本当に優しくて、本当に良い方で。サポートしていただけることは本当にありがたく思っています。でもその分、結果を残して頑張らなきゃなっていう強い気持ちもあるので。頑張りたいなっていう風に思っています。
-歩んできた道は険しい道か、なめらかな道か、どちらでしょうか
鍵山 ずっとなめらかな道を走っているわけではなくて。やっぱりけがだったりとか、なかなかジュニアの頃は結果を残せなかったりとか。くねくねした道を歩んできたので。でも、その道のりも諦めずに乗り越えてきたからこそ、今の自分がいると思っているので。本当に日々の努力だったりとか、積み重ねを信じながら、これからも進んでいけたらいいなと思っています。
-来季はミラノ五輪のプレシーズンとなります。どのようなシーズンにしたいですか
鍵山 去年は初戦から少しずつ積み上げていったっていうような進み方だったと思うんですけど、今シーズンに関しては初戦から突っ走っていきたいなっていう思いがあって。4回転も今は良い感じになってきていて。あとはプログラムの完成度とかもしっかりと序盤から高めていって、良い評価を得られるように頑張りたいという思いがあります。
-ジャンプの精度は上がっていますか
鍵山 フリップは昨年からすごくいい感じです。今は4回転ルッツも新たに取り組んでいて、2日に1回ぐらいの確率で今は降りれるんですけど、もっともっとこう高めていって。体力がついてきた頃には、プログラムにも入れられたらいいなと思っています。
-宇野昌磨選手が引退されたことはどのように受け止めましたか
鍵山 羽生選手に続き、宇野選手も現役を引退してしまって、僕としてはすごく寂しい気持ちだったり、もっともっと全日本だったり、世界の舞台だったりで一緒に戦いたかったなっていう思いがもちろんあります。でも僕には僕の、個人的なしっかりとした目標があるので。そこをしっかりと忘れずに、もっともっと僕にはやるべきことがたくさんあるので。もう来年のミラノ五輪だったり、新シーズンの全日本選手権、GPファイナルもそうですけど、世界選手権でも優勝を狙える演技ができるように、そこを目指して頑張りたいなっていう風に思っています。
昌磨先輩への思い
-「もっと一緒に」という思いもあったんですね
鍵山 もっといろんな舞台で一緒に滑りたかったなと思います。ほんとにいろいろあるんですけど、でもまずは年内だとファイナルだったり、全日本選手権の優勝っていうのがまだないので、そこはしっかりとつかんでおきたいところではあります。その中でもやっぱり全体として見た時に、世界選手権でもっともっといろんな4回転をプログラムに組み込んで、マリニン選手やアダム選手など、本当に世界のトップと戦えるような自信をつけたいです。
-宇野選手とは世界選手権後や引退会見後に言葉を交わされましたか
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