【松生理乃の言葉】「自分も行きたいと思っていたんだ」五輪を逃した本心/現地限定 

昨年大会に続く表彰台となる銀メダルを手にした松生理乃(20=中京大)がフリーから一夜明けたインタビューに応じました。ショートプログラム(SP)10位から、会心の演技となったフリーへつなげた時間を振り返りながら、五輪への思いも語ってくれました。22年北京大会で出場を逃した時に気づかされた事、そして2年後のミラノ・コルティナダンペッツォ大会へ。SP後に一緒に試合を観戦していたアリサ・リュウとの交流も教えてくれた「松生理乃の言葉」です。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダ>◇10月27日(日本時間28日)◇カナダ・ハリファクス

スケートカナダから一夜明け、笑顔でポーズをとる松生理乃(共同)

スケートカナダから一夜明け、笑顔でポーズをとる松生理乃(共同)

ローリー・ニコルからのメッセージ

フリーから一夜明け

―今朝はメダルを確認しましたか

確認しました。メダルあるって(笑い)。昨日投げてもらったぬいぐるみもテレビの前に並べてあったので「ある」って思いました(笑い)。

―フリー直前まで緊張で涙していたと話していましたが、昨日の夜はどうでしたか

携帯の通知が鳴り止まないくらい、いろいろ人から連絡をもらいました。ショートも見ていたと思うんですけど、みんな「連絡できる状態じゃない」と気づかってくれて、あまり連絡はなかったと思うんですけど。(フリーの後は)本当におめでとうということで、ショートの分まで連絡が一気に来ました。どんどん通知がきて止まらないって思って、返すのが大変だったんですけど、それだけいろいろな人が見てくれて、応援してくれてたんだなと思ってうれしかったです。そこで実感が湧いてきました。

スケートカナダから一夜明け、取材に応じる松生理乃(共同)

スケートカナダから一夜明け、取材に応じる松生理乃(共同)

―お母さんはどんなふうに喜んでいましたか

動画を見て、泣いていたみたいで。(本郷)先生が演技で泣いてくださって、それを見て号泣したって言ってました。

―昨日はフィニッシュに入る前から総立ちの拍手を浴びました。そこで見た景色はいかがでしたか

スピンやっているところから歓声と拍手が聞こえてきて、達成感がありました。最後にお辞儀をした時も、すごく大きな歓声をもらって。こういう景色はなかなか見れるものじゃないので、目に焼き付けておかないといけないなって思ってました。

女子フリーで演技する松生理乃(共同)

女子フリーで演技する松生理乃(共同)

―今回の結果は今後につながる自信になりましたか

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。