【佐藤駿の言葉】マリニンはローラースケートでも跳ぶ…競演で得た刺激/現地限定 

自身の今季グランプリ(GP)シリーズ初戦で2位に食い込んだ佐藤駿(20=エームサービス/明治大)が、王者との日常を明かしました。

フリーから数時間後、一息ついた上で演技を振り返り、24年世界選手権優勝で今大会も制したイリア・マリニン(19=米国)との関係性にも言及しました。

現地取材メディア限定のやりとりを「佐藤駿の言葉」として、お届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダ>◇10月27日(日本時間28日)◇カナダ・ハリファクス◇男子フリー

表彰式で写真に納まる(左から)2位の佐藤駿、優勝したイリア・マリニン、3位の車俊煥(共同)

表彰式で写真に納まる(左から)2位の佐藤駿、優勝したイリア・マリニン、3位の車俊煥(共同)

ビリヤードもうまいマリニン

―プロトコルなどを見た上で、振り返っていかがですか

そうですね。プロトコルは見て、技術点の方は思ったより出ていたかなという印象。5コンポーネンツは失敗とかもあったので、点数があんまり伸びてなかったので、あそこはもっとできたかなと思いました。

男子フリーで演技をする佐藤駿(共同)

男子フリーで演技をする佐藤駿(共同)

―マリニン選手との差は、どのように捉えていますか

すごく感じているというか、今は次元がすごく違う。ただ、やはり将来的に勝負していく上で、勝っていかなきゃいけない存在でもあると思うので。今回の2位で満足せずに、次のGPで1回でも優勝もできるように頑張っていきたいなと思ってます。

―先ほどの会見でもアクセルやルッツを教えてほしいと話していましたが、自分の中でマリニン選手から取り入れられるのであれば、取り入れたい部分はありますか

そうですね。ジャンプの回転の軸に入るまでが、すごく見ていて早いなっていう印象で。自分も軸に入るのが早い方だと思うんですけど、マリニン選手と比べた時に、やはり全然ルッツとか、回転速度が全然違うなと思いました。軸の取り方だったり、そういった部分も真似できたらいいのかなと思いました。

スケートカナダで2位となり、記者会見する佐藤駿(共同)

スケートカナダで2位となり、記者会見する佐藤駿(共同)

―マリニン選手の滑りやジャンプを間近で見ても思いますか

そうですね。「なんであんなに簡単に跳ぶ」「跳べちゃうんだろう」っていうふうに思って。ルッツとかもかなり跳ぶまでに時間がかかっちゃうので、それをトリプルみたいな感じでポンッと跳んじゃうので、本当にすごいなと思いますし。自分もそれぐらいの確率でルッツだったり、フリップだったりが、跳べるようになんなきゃいけないな、というふうにあらためて思いました。

―時間がかかるという部分について教えてください

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。