【あずしんの言葉】肋骨負傷かかえながらのGP初戦「大きなミスなく…すごく達成感」

フィギュアスケートでアイスダンスの「あずしん」こと田中梓沙(あずさ、19)西山真瑚(しんご、22)組(オリエンタルバイオ)がGPシリーズデビューを飾りました。

田中が肋骨(ろっこつ)を負傷し、満足に練習を積めませんでしたが「無事終えることができて、すごくホッとした」と安堵(あんど)。RDは59・15点で10組中最下位の10位発進となりましたが、演技後には互いの背中をさすり合いました。

7日の公式練習、8日のリズムダンス(RD)での2人の思いを「あずしんの言葉」としてお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯>◇11月8日◇東京・代々木第一体育館◇アイスダンス・リズムダンス(RD)

演技を披露する田中(手前)と西山(撮影・河田真司)

演技を披露する田中(手前)と西山(撮影・河田真司)

田中の決断に「ありがとう」

RDを終えて テレビへの取材対応

―初めてのNHK杯出場を果たして、どのようなお気持ちですか

田中まず、このリズムダンスを無事終えられたこと、迎えられたことにすごくホッとしました。

西山同じくリズムダンスをこうして無事に迎えて、終えられることがとてもうれしく思います。また僕たちにとっても初めての日本での国際大会出場ということで、たくさんの日の丸だったり応援を聞いて、それがとても力になりました。

―昨日も会場を盛り上げたいという話をされていましたが、声援を聞いてどのように感じましたか

田中すごく日本の国旗がいっぱい見えたのと、すごく歓声をいただけて、自分が思っていたよりもすごい歓声と頑張れっていうのをいただけたので、すごく温かかったです。

―演技を振り返っていかがですか

西山田中選手のケガの影響で1週間、田中選手は氷に乗っていなかった中で、昨日から練習を始めてリズムダンスを迎えるということになったので、全くどんな演技になるのかっていうのも自分たちも未知の中だったんですけど、その中で今、自分たちができるパフォーマンスは最大限、お客さんの力も借りて出し切れたかなっていうふうに思ってます。

―田中選手はケガの不安がある中で、昨日も出るかどうか迷われたという話がありましたが、出場してどのような思いですか

田中まずは自分たちで出るっていう判断をして出たので、そこは自信を持って頑張って、無事ケガなく終えられるように頑張りました。

―痛みは今はどうですか

田中付き合いながらっていう感じに今回はなるだろうなと思ってたので。

―明日のフリーに向けてそれぞれ意気込みをお願いします。

田中まずは明日の朝の公式練習を、とりあえず調整できるように頑張りたいなと思います。

西山まずは1つずつ明日の公式練習、そして本番というふうに1個1個自分たちのタスクをチェックしていって、最終的にまた今日みたいに笑顔で無事に滑りきれたらいいなっていうふうに思ってます。

演技を披露する西山(左)と田中(撮影・河田真司)

演技を披露する西山(左)と田中(撮影・河田真司)

ペン記者への取材対応

―演技中に痛みはありましたか

田中今大会で痛みは付き合いながら挑まないとダメだなっていう感じだったので…はい。

―終わった時にお互いに背中をさすり合うようなあの姿も見られましたが、どのような気持ちでしたか

田中まずは本当にこのリズムダンスを無事終えることができて、すごくホッとした感じでした。

西山本当にリズムダンスを迎えられるかも分からない中での1週間半の期間だったので、まずこうして無事に大きなミスなく滑りきれたことに、2人ともすごく達成感を感じていました。

―出場を最終的に決めたのは今日の朝ですか

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スポーツ

勝部晃多Kota Katsube

Shimane

島根県松江市出身。小学生時代はレスリングで県大会連覇、ミニバスで全国大会出場も、中学以降は文化系のバンドマンに。
2021年入社。スポーツ部バトル担当で、新日本プロレスやRIZINなどを取材。
ツイッターは@kotakatsube。大好きな動物や温泉についても発信中。