【うたまさの言葉】“真沙也ワールド”爆発から“うたまさワールド”に GPデビュー

アイスダンスで愛称“うたまさ”の吉田唄菜(21)、森田真沙也(20)組(木下アカデミー)が、グランプリ(GP)シリーズデビュー戦を9位で終えました。

フリーダンス(FD)は97・06点を記録し、合計161・36点。演技後は結成1年目だった昨季との違い、伸びしろを丁寧に分析し、12月の全日本選手権(大阪)を見据えました。

2人の思いを「うたまさの言葉」として、お届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯>◇11月9日◇東京・代々木第一体育館◇アイスダンス・フリーダンス(FD)

フリーダンスの演技を披露する吉田(左)と森田(撮影・河田真司)

フリーダンスの演技を披露する吉田(左)と森田(撮影・河田真司)

大会ごとにブラッシュアップ

FDを終えて テレビへの取材対応

―リズムダンス(RD)、FDを滑り終えて、今のお気持ちを聞かせてください

吉田リズムダンスもフリーダンスも本当に思いきって、楽しく滑れたので、とりあえずこの大きな舞台を経験できて、本当にひと安心という感じです。

森田フリーダンスを滑り終わって、点数はなかなか納得のいく点数ではなかったんですけど、自分たちの感覚的にすごくちゃんと滑り切れたなという気持ちがあったので、この感覚をちゃんと大事にしつつ、全日本までの糧にしていきたいです。

―「ロミオとジュリエット」の選曲で、声援も届いていました。どのような気持ちで滑っていましたか

吉田そうですね。1つ1つの振り付けにしっかり意味があるので、意味をしっかり自分でも感じながら「ロミオとジュリエット」になりきって滑れるように頑張りました。

森田やっぱり「ロミオとジュリエット」といえば、皆さんもよく知っているストーリーだと思うので、それをどれだけ忠実に再現できるかというのをすごく練習の中でも凝ってやっているところでしたし、それが大会ごとにブラッシュアップされればな、と思います。

―プロトコルを見て、良かった点を振り返ってください

吉田東日本からの課題がしっかりとレベルを取ることだったんですが、リズム、フリーともに取れたところはしっかり取れたので、そこは大きな収穫かなと思います。

森田良かったところもいっぱいあるんですけど、今回大きく課題が浮き彫りになったのは、リズムダンス、フリーダンスのリフトのタイムオーバーという面だと思うので、先シーズンから少し延びたっていうのもあるんですけど「延びたからちょっと長くなってもいい」じゃなく、もっとコンパクトにまとめられるように練習していきたいです。

―新しい挑戦が続きますが、次に向けて、どう練習を積み重ねていきたいですか

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。