【ゆなすみの言葉】「プレッシャーをかけられることが幸せ」SPに続き自己最高更新

フィギュアスケートでペアの「ゆなすみ」こと長岡柚奈(19)森口澄士(22)組(木下アカデミー)が自己ベストの172・47点をマークし、7位となりました。

前日のショートプログラム(SP)に続き、フリーでも自己最高を更新。プレッシャーがかかる場面での演技を喜びつつ、将来的な五輪出場も見据えました。

9日のフリーを終え、2人の思いを「ゆなすみの言葉」としてお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯>◇11月9日◇東京・代々木第一体育館◇ペアフリー

ペア・フリーで演技を披露する森口(左)と長岡(撮影・河田真司)

ペア・フリーで演技を披露する森口(左)と長岡(撮影・河田真司)

聞こえなくてもリカバリー

フリーを終えて テレビへの取材対応

―フリーの演技の感想を教えてください

長岡プログラムではジャンプとかスロージャンプとか、リフトは良かったところもあったと思うんですけど、レベルを落としてるリストもあって。ジャンプもきれいに決められてなくて、スロージャンプもどちらともツーフットになってしまって。私としては、本当に悔しい部分しかない演技になってしまったなという気持ちです。

森口僕もやっぱり、このロングプログラム自体がすごく悔しくて。でも柚奈ちゃんが言ったように良いところもあったし。やっぱりでもレベル落としたところもあるから、悔しい気持ちと、早く次の大会に向けて整えたい気持ちに今はなっています。

―最初のジャンプでミスがあった後に、2人で目を合わせてすぐにリカバリーした。あのような練習もしていたのですか

森口そうですね。やっぱり僕たちはジャンプをミスすることもあるので、やっぱりミスした時の練習っていうのはすごく大事なので。それは僕たちがスケート始めた時から、シングルで習ってるところなので。やっぱりそこを自分たちでリカバリーの練習をして。ループをミスしたことが分かった時点で、僕がいつも大きい声で「プランB」とか言うので。そんな感じですごく対応ができたかなと思って、練習の成果を見せられたんじゃないかと。

―今日は「プランB」と言ったのですか

長岡聞こえなかった…。

森口一応声は出していたんですけど、届かなかったということで(笑い)。

―見せ場のリフトの手応えはいかがでしたか

森口自分たちの中ではやっぱり100%でできてはいなくて、まだまだできることは自分たちの中でもあるので、もっと良いものをロングの中で出せるように頑張っていきたいし。でもその中でも0%の出来ではないので、そこは去年からの成長もしてるし。悪くはないかなと思うので、しっかりいいところを心に留めて練習したいと思います。

―ショートとフリーをそろえる難しさを感じましたか

長岡そうですね。ショートでいいものができた後の切り替えを意識していて、朝の公式練習でも良いものをできたと思うんですけど、結局本番でそれが出せないと意味がないので。普段の練習からショートとフリーもどちらもそろえれるような練習を積んでいきたいなと思います。

―客席からは「ゆなすみ頑張って」という声も聞こえました。名前が浸透し始めていますが、どのように感じていますか

森口皆さんがその名前を覚えてくださってるのはすごくうれしくて、それだけでも、僕たちを知って応援していただけてるっていうのはすごく温かい気持ちになるので、そこがすごく僕たちの中ではすごくうれしいし、そのやる気の源にもなるので、応援し続けてくださる方に感謝の気持ちを持ち続けながら、成長していけたらなと思います。

―りくりゅう先輩と一緒のリンクで感じたところを教えてください

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。