【りくりゅうの言葉】“休憩ポイント”で笑った2人「大丈夫だ」ファイナル一番乗り

ペアショートプログラム(SP)首位で愛称“りくりゅう”の三浦璃来(22)木原龍一(32)組(木下グループ)が、グランプリ(GP)ファイナル(12月、フランス・グルノーブル)進出一番乗りを決めました。

フリー2位の137・55点にとどまり、合計209・45点の2位。213・05点で優勝したメテルキナ、ベルラワ組(ジョージア)に3・60点届きませんでしたが、収穫と課題を冷静に分析しました。

演技中の思いなども振り返った和やかなやりとりを「りくりゅうの言葉」として、お届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯>◇11月9日◇東京・代々木第一体育館◇ペアフリー

表彰式後、笑顔を見せる三浦(左)と木原(撮影・河田真司)

表彰式後、笑顔を見せる三浦(左)と木原(撮影・河田真司)

「その1つなんだよね」

フリーを終えて テレビへの取材対応

―本日の演技を振り返ってください

木原ペアスピンが抜けてしまったので、それが一番大きなミスだったかなと思いますが、抜けた後もしっかり戻ってこられたことが昨日のショートに続いて、すごく良かったかなと思います。

三浦点数的にはスケートアメリカの136(・44)点を超えられたので、そこは良かったかなと思います。

―終わった後にお互いの顔を見て、木原選手が人さし指を立てるしぐさをしていましたが、どのような思いでしたか

木原ペアスピンが抜けたので。大きなミスが1個だったので「その1つなんだよね」という話でした。

―あらためて日本のファンの前で滑って、大会を振り返ってください

木原良かった点としてはミスが出てしまっても、そこから崩れることなく、練習でやっていた通常の技にしっかり戻れて、集中を取り戻すことができたので、本当にそこは成長したなと思いました。やっぱりミスが出てしまったので、今回の2日間で出たミスは、順位にすごく響くミスが2つ出ているので、そこは本当に改善していかないといけないと2人で思います。

三浦そうですね。ショートプログラムは少し緊張していたんですけど、今日のフリープログラムは気持ちを落ち着かせて挑むことができたので、そういった気持ちの立て直し方、そういうのが良かったかなと思います。

―ファイナルが決まりました。これから詰めていきたいところはいかがですか

木原う~ん…少しスケートアメリカの後から休養を取り、体のコンディションを整えていかないといけない状態になっていたので、練習量を落とさないといけない状態でした。ファイナルまで少し時間があるので、体の不安もしっかり今回解消されたので、またファイナルに向けて、ハードな練習を積めたらいいかなと思います。

三浦そうですね。とりあえずプログラムの数をこなしていきたいかなと思います。

―練習をなかなか積めなかったというところは、どのような状況でしたか

木原腰痛が少し再発していて、腰痛っていうか違和感が続いていて。昨年のことがあったので、かなり慎重になっていて。スケートアメリカの直前から少し発症していて、スケートアメリカでもドクターの方に診察していただいて「骨ではなくて、たぶん筋肉的な疲労なものだろう」というような診察、診断をいただきました。日本に帰国した後に精密検査を受けて、骨に異常はないということが判明したので良かったなと思います。

―これから次に向けては練習をしっかりできる状況ですか

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スポーツ

勝部晃多Kota Katsube

Shimane

島根県松江市出身。小学生時代はレスリングで県大会連覇、ミニバスで全国大会出場も、中学以降は文化系のバンドマンに。
2021年入社。スポーツ部バトル担当で、新日本プロレスやRIZINなどを取材。
ツイッターは@kotakatsube。大好きな動物や温泉についても発信中。