【鍵山優真の言葉】祈り届いた300点超え&連覇「あまり計算が得意でないので…」

フィギュアスケート男子で昨季世界選手権銀メダルの鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)が、今季自己最高の300・09点をマークし、NHK杯連覇を達成しました。

1本目の4回転フリップで転倒しましたが立て直し、目標の300点超えを果たしました。

第5戦フィンランド大会(11月15~17日)への意気込みもあわせて「鍵山優真の言葉」としてお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯>◇11月9日◇東京・代々木第一体育館◇男子フリー


順位選手名SPフリー合計
1鍵山優真105.70194.39300.09
2ダニエル・グラッスル83.01181.84264.85
3壷井達也85.02166.50251.52
4アンドリュー・トルガシェフ84.36162.22246.58
5マッテオ・リッツォ81.79164.77246.56
6三浦佳生102.96137.42240.38
7ジェイソン・ブラウン77.08152.01229.09
8樋渡知樹74.59151.79226.38
9ウラジーミル・リトビンツェフ81.85143.82225.67
10ガブリエレ・フランジパーニ81.33142.49223.82
11マーク・ゴロニツキー77.74138.02215.76
12イム・ジュホン74.31121.74196.05
表彰式後、笑顔で記念撮影に臨む男子フリー優勝の鍵山(左)と3位の壷井(撮影・河田真司)

表彰式後、笑顔で記念撮影に臨む男子フリー優勝の鍵山(左)と3位の壷井(撮影・河田真司)

強くなりすぎたフリーへの思い

フリーを終えて テレビへの取材対応

―悔しいという一言が最初に出ていましたが、演技を振り返っていかがですか

フリップ自体は入ってきた時から調子は良かったので、そこが失敗してしまったのがまず悔しかったんですけれども、今日はミスはもちろん悔しいんですけれども、それ以外のリカバリーというか、立て直しの部分ですごく気持ちが強く入ったなっていうところで、すごくそこが成長した部分なのかなっていうふうに思います。

男子フリーの演技を終え、声援に応える鍵山(撮影・河田真司)

男子フリーの演技を終え、声援に応える鍵山(撮影・河田真司)

―立て直しができた理由をどのように捉えていますか

普段の練習でも、失敗しても続けて行うという練習をしてきたので、そこがよくできたんじゃないかなっていうふうに思います。やっぱりファイナルを狙う中で、最後まで諦めてはいけないっていう思いもあったので、そこで強く気持ちを保てたんじゃないかなっていうふうに思います。

―今日、朝の練習を見て少し体が重そうに見えたのですが、状態はいかがですか

ちょっと疲れも残りながらっていう感じで。今日の朝の練習は、自分の体のコンディションというよりかは、感覚がちょっとなんかずれてるような感じはしたんですけれども、ホテルに帰ってから、しっかりと休んで、しっかり気持ちを切り替えて、そういう過ごし方をしてたので。本当に本番前、自信を持ちながらホテルを出ましたし、アップもしっかりと自信を持ってできたので、そこが本番につながった部分もあるんじゃないかなっていうふうに思います。

―朝に感覚が違ったというのはどのような感じでしたか

なんかショートがノーミスだったので、フリーも頑張らなきゃっていう思いが強くなりすぎて。ちょっと焦りが全体的に出てしまったりだとか、そういうところで調整が最後までうまくいかなかった部分もあったので。そこはフィンランドでしっかりと落ち着いて、ショートもフリーの前も練習できるように調整していきたいですし。やっぱり僕だけじゃなくて、みんな同じ条件でグランプリシリーズのスケジュールを過ごしているので、本当に何も言い訳もできないですし、そこは全ての自分の責任になるので、今後はよりよくするために、ショート終わった日の過ごし方だったりとか、そういう部分もイチから見直して気を付けていきたいなというふうに思います。

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スポーツ

勝部晃多Kota Katsube

Shimane

島根県松江市出身。小学生時代はレスリングで県大会連覇、ミニバスで全国大会出場も、中学以降は文化系のバンドマンに。
2021年入社。スポーツ部バトル担当で、新日本プロレスやRIZINなどを取材。
ツイッターは@kotakatsube。大好きな動物や温泉についても発信中。