【特別インタビュー】ステファン・ランビエル氏〈上〉~宇野昌磨さんが残したもの~

フィギュアスケート男子で2006年トリノ五輪(オリンピック)銀メダルのステファン・ランビエル氏(39)は、スイス・シャンペリーを拠点にコーチングを行っています。

日刊スポーツ・プレミアムはグランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス杯開幕日の11月11日、会場のフランス・アンジェで単独インタビュー。現在の思いを伺いました。

2回連載の上編は「チーム・シャンペリー」について。昨季限りで現役引退した宇野昌磨さん(26)、島田高志郎(23=木下グループ)ら教え子への思い、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向けた目標を尋ねました。

フィギュア

ポーズを取るランビエル氏(撮影・松本愛香通信員)

ポーズを取るランビエル氏(撮影・松本愛香通信員)

ショウマから学んだこと

―宇野昌磨さんの現役引退後、日常に変化はありましたか

日常で変化はないよ。私のスクールで指導をして10年になるけど、ショウマはすばらしい生徒だった。変わったことというと、責任を負わないことと、大会で彼の付き添いをしなくなったことだけど。私が思うに(引退は)彼にとって良い時期で、選択は彼のものだった。そして私は彼の決断を完全に支持している。我々は今でも連絡を取り合っていて、将来、一緒にスケートをする機会があると思っている。でも、彼を大会で見ないのは寂しい。それでも、良い決断だったと思っているよ。

読書中という書籍や雑誌を披露するランビエル氏(撮影・松本愛香通信員)

読書中という書籍や雑誌を披露するランビエル氏(撮影・松本愛香通信員)

―宇野さんは「チーム・シャンペリー」に何を残しましたか

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