【鍵山優真の言葉】父との反省会「自然と涙が…枯れるまで泣きました」/現地限定

2022年北京五輪(オリンピック)銀メダルの鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)が悔しさから涙を流しました。前日16日のフリーでミスが続出し、演技後には父の正和コーチと反省会を行いました。2週連続のGP2連勝で、2季連続のファイナル(12月、フランス・グルノーブル)進出を決めても、反省点が口をつきました。一夜明けての気持ちを「鍵山優真の言葉」としてお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第5戦フィンランド大会>◇11月17日◇フィンランド・ヘルシンキ◇一夜明け会見

男子優勝から一夜明け、取材に応じる鍵山優真(共同)

男子優勝から一夜明け、取材に応じる鍵山優真(共同)

「もう頭がぐちゃぐちゃになっちゃって…」

―昨日フリーの演技が終わってどのように過ごしましたか

いや、もうとにかく疲れちゃったので。試合中はやっぱ集中してたので、そんなに2戦の疲れみたいなのは感じてはいなかったんですけど。やっぱりフリー終わってホテル帰った途端に、集中力が一気にドバッと切れて。一気に眠気と、疲れちゃったので、普通に寝てました(笑い)。でも、ご飯を食べてから。

―疲れが知らないうちに来ていた感じですか

そうですね。アドレナリンもあったので、それが一気に試合が終わって解放されて、2戦の疲れが来てしまったのかなっていうふうに思うんですけど。でも試合中に疲れが来なかっただけ、まだよかったなっていうふうに思います。

男子優勝から一夜明け、取材に応じる鍵山(共同)

男子優勝から一夜明け、取材に応じる鍵山(共同)

―一夜明けて、昨日の演技を振り返るといかがですか

やっぱりファイナル進出のことだったりとか、NHK杯でも300点超えられたので、この試合でも自己ベスト更新できるような演技っていうのを考えながらやってたので。そこで若干の不安感っていうよりかは、緊張感があったので、気持ちの弱さが出てしまったのかなっていうふうに思いますし、技術うんぬんとかの話じゃなくて、本当に自分の気持ちの弱さが前面に出てしまったパフォーマンスだったなっていうふうに思うので、そこがいつもと違うところだったなって思います。

―悪かったところが分からないと昨日は言っていましたが、少し見えてきましたか

さっき言ったことが多分全てなんですけど。6分間まではすごくいい状態で来られたので。でも、どうしてもスタートポジションに立ってから、なんか緊張もありましたし、優勝もしなきゃいけないっていうふうなことも考えていたので、自分のいつも通りの演技をするっていうことよりも、それ以上にたくさんの、ちょっと余計なことを考えてしまったりもあったので。そこから最初のフリップのミスにつながったと思いますし、フリップのミス自体も、あんまり今までにないような抜け方をしちゃって。そこから焦りだったりとか、自分の集中力もなんか一気に切れちゃった感じがしたので。そこからは細かいミスが続いてしまったなっていうふうに思ってます。

―終わった後に裏で泣いていたという話を聞きました

本文残り77% (3549文字/4601文字)

スポーツ

竹本穂乃加Honoka Takemoto

Osaka

大阪府泉大津市出身。2022年4月入社。
マスコミ就職を目指して大学で上京するも、卒業後、大阪に舞い戻る。同年5月からスポーツ、芸能などを取材。