【三原舞依の言葉】「先を考えたい気持ちもあるんですが…」休みなしの理由/現地限定

【ヘルシンキ=竹本穂乃加】ショートプログラム6位の三原舞依(25=シスメックス)は、フリー115・18点、合計174・74点の8位で大会を終えました。悔しさの中に見いだす光明―。フリー後、一夜明け取材では疲労骨折した右足首の現状について、ある覚悟も明かしました。現地取材メディア限定のやりとりを、「三原舞依の言葉」として、お届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第5戦フィンランド大会>◇11月16、17日◇フィンランド・ヘルシンキ

女子フリーの演技をする三原舞依(共同)

女子フリーの演技をする三原舞依(共同)

レベル4を取れた

フリーを終えて(16日)

―今日の結果の受け止めはいかがでしょうか

すごく悔しい気持ちはたくさんあるんですけど、ステップ、スピン全部レベル4取れてたっていうのが、まず国際試合でフリーのステップレベル4取ったのは初めてになるのかな。この間のフランス杯がレベル3だったので、そこをちょっと直したいなって思って、色々振り付けとかいろんなエッジワークとかを重点的にやってきてたので、そこのオールレベル4っていうのは、悔しい演技の中のすごく良かった点かなって捉えてて。あと新しい構成にしてから最後のルッツ絶対締めるっていう強い気持ちで行けたのもすごく良かったですし。でも悔しいところがたくさんあるので、全日本に向けてこのまま練習しっかり続けていけたらなって思ってます。

女子フリーの演技をする三原舞依(共同)

女子フリーの演技をする三原舞依(共同)

―今の全日本の目標があれば教えてください。

年明けの試合の派遣が決まると思うので、絶対にショート、フリーをノーミスで揃えられるように。練習で結構いい演技ができてきてたので、本番で出し切るっていうところまでしっかり繋がるような練習を全日本までの期間で続けていきたいなって思ってて。ガッツポーズできるぐらい満足のいく演技をしたいなって思ってます。

女子フリーの演技をする三原舞依(共同)

女子フリーの演技をする三原舞依(共同)

女子フリーの演技をする三原舞依(共同)

女子フリーの演技をする三原舞依(共同)

思い出の「岩の教会」

大会から一夜明けて(17日)

―ファンの方も多くいらっしゃいましたね

リンクサイドにいてくださって、もうなんか幸せすぎて、もうニコニコしちゃって(笑顔)。

―練習の時もファンの方にアピールされたりもしてましたね

そうですね、リンクサイドで「頑張って」とか「舞依ちゃん」って言ってもらったら、そっち見ちゃうので(笑顔)。もうすごくうれしくて。

一夜明け取材に応じた三原舞依(撮影・竹本穂乃加)

一夜明け取材に応じた三原舞依(撮影・竹本穂乃加)

―改めて一夜明けましたが、昨日振り返ってみていかがですか

フランス大会からの改善点とか、もっとこうしたいなっていうところを、全部ではないんですけど、良かった点もあったなっていうので。ステップ、スピン、オールレベル4だったりとか、コレオシークエンスの部分でGOEを高くもらえてたりとか。構成を変えたことで良かった点もすごくあったので、全日本に向けてもっとこうしたいっていう課題を見つけることができました。

―課題は具体的にどういったところですか

まずやっぱりジャンプの抜けが点数に大きく響いてしまうので、そこをまず改善したいなっていうのと、コースとかジャンプのタイミングとかも、もうちょっと「ここをこうしたいな」とか「早くしたいな」とか、トランジション、つなぎの部分をもうちょっと濃くしたいなとか、色々すごくあったので。全日本に向けてショート、フリーの構成を自分の体に一番最適な構成に持っていきたいなってに思うので。帰ってすぐ練習したいなって思います。

―今シーズングランプリ2戦を終えましたが、この2戦で得られたものはいかがですか

やっぱり昨シーズンはグランプリシリーズ1戦しか出れなかったので、まず2戦、ショートもフリーも満足はいく演技ではなかったんですけど、ショート、フリー滑り切ることができたことはすごく前向きに捉えて。でも課題としてはたくさんあるので、しっかり次に生かしていけたらなって。

―足首に関しては、痛みなくやれてる感じですか

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スポーツ

竹本穂乃加Honoka Takemoto

Osaka

大阪府泉大津市出身。2022年4月入社。
マスコミ就職を目指して大学で上京するも、卒業後、大阪に舞い戻る。同年5月からスポーツ、芸能などを取材。