【浅井修伍(下)】腹をくくらないと生きていけない

Bリーグ、そして日本の男子バスケ界の将来を担うスター候補生たちに、タイムリーな話題から子供時代の話まで伺っていく「B.Rising」。茨城ロボッツで3年目のシーズンを迎えた浅井修伍選手(24)は、プロとして目指すべき道を見つけつつあります。目標とする選手やプレースタイル、新しいシュートフォームへの取り組みなど、バスケに真摯に向き合っている現状を明かしてくれました。

バスケットボール

「B.Rising」一覧はこちらから

【次回予定〈5〉大型ガードの新星 茨城ロボッツのモサク ダミロラ編(上)】

◆浅井修伍(あさい・しゅうご) 2000年12月8日生まれ、福岡県出身。福岡大大濠高から筑波大に進み、2022-23シーズンに特別指定選手として茨城ロボッツに加入。今シーズンで3季目を迎えた。身長198センチ、体重90キロ。ポジションはスモールフォワード。Bリーグ屈指のイケメンで、今年6月にはデジタル写真集も発売した。

今シーズンここまでの浅井選手

出場6試合、平均プレータイム5分43秒、平均得点2.8、平均リバウンド1.0、3点シュート成功率35.7%

11月6日の宇都宮ブレックス戦前、シュート練習に励む浅井選手

11月6日の宇都宮ブレックス戦前、シュート練習に励む浅井選手

11月6日の宇都宮ブレックス戦後の浅井選手。左は久岡幸太郎選手

11月6日の宇都宮ブレックス戦後の浅井選手。左は久岡幸太郎選手

「佐藤卓磨さんが目標です」

―中学校の時に筑波大学に憧れて目標にして、高校の時にはプロを目標にしたと過去におっしゃっていました。目標をしっかり立て、それに向かって努力していくやり方でここまで来られています

小、中学校の時にはそれこそ、県大会にも出た事がなかったんです。北九州では区内大会があって市内大会があって、県大会があるのですが、区でベスト4に入るかどうかくらいのチームでした。その後に進学した(福岡大)大濠高校も最初は知らなかったですし、北九州の中の強い高校しか知らなかった。

でもジュニアオールスターがきっかけで、視野が広がりました。そこで筑波大学を見て「何だろう、かっこいい」と思ったのが始まりです。そこからどんどん良い運が回ってきて、大濠に行かせてもらって、大濠を選んだのもプロに行こうという目標があったからで。細かな目標設定は得意ではないのですが、大きい目標は常に立てていた気がします。

―プロになろうと思った瞬間、きっかけみたいなものはありますか

きっかけですか、難しい、何だろう。大濠は本当に全国でもトップクラスのチームで、そこに行ったのだからプロを目指さないといけない、と思ったのではないですかね。ここまで来たのだから、目標は高い方がいいんじゃないかと。

―プロになった今、目標というか、目指すところをどのあたりに置いていらっしゃいますか

試合に多く出て、活躍して、応援してもらえるような選手になっていけたらと思っていますし、そこを目標にしています。

―こういうふうになりたいと思う具体的な選手はいますか

プレースタイルで言うと、佐藤卓磨さん(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)のようなプレーヤーになりたいなと思っています。

本文残り69% (2374文字/3428文字)

1988年入社。プロ野球を中心に取材し、東京時代の日本ハム、最後の横浜大洋(現DeNA)、長嶋巨人を担当。今年4月、20年ぶりに現場記者に戻り、野球に限らず幅広く取材中。