日本が2-0とリードした後半7分からの、約15~20分間の攻撃を検証する必要がある。残り15分程度なら守りに入っても良かったが、30分以上ある状況でトドメを刺す3点目を狙ってほしかった。たとえ得点できなかったとしても、日本が本気で攻撃を継続していれば、ベルギーはあそこまで反撃できただろうか。恐怖心を与えきれなかったことが逆転を招いた原因だ。
指示待ちではなく、攻守どちらに重きを置くかは選手で判断できなければW杯で勝ち抜くチームになれない。残り数十秒で仕掛けたベルギーのカウンターで分かるように、攻守のスイッチを入れるのは選手自身。日本は体力を余して決勝トーナメントに進出したが、いざ勝負となればその使い方もベルギーが上だった。4年後へ日本は成熟したチームにならないといけない。(日刊スポーツ評論家)