<国際親善試合:日本1-1イラン>◇13日◇イラン・テヘラン
イランと聞くと、思い出すと言うより97年の「ジョホールバルの歓喜」、あの試合が体の中からわき上がってきます。日本が98年W杯フランス大会出場権をもぎ取った試合です。決勝点を決めることができましたが、もし負けたら日本には帰れないという思いで臨んでいました。試合中、初めて「何でサッカーをするのがこんなにつらいのか」「何でサッカーを選んだんだろう」とプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、極限状態で戦いました。
親善試合との比較はできませんが、大事なのはやはり気持ちだと思います。代表は日の丸を背負って戦う特別な場所です。まずハートの部分で戦ってもらいたい。技術、戦術的に気になる点もありましたが、気持ちの面で受けてしまっている、そこが気になりました。イランとはW杯アジア最終予選でも対戦する可能性があるだけに、心配が膨らんでしまいました。