サッカーの全国高校選手権は11日、東京・国立競技場で決勝戦を行い、青森山田(青森)と山梨学院大付(山梨)が、ともに初優勝を懸けて激突する。決戦前日の10日、両校は都内の駒沢陸上競技場で最終調整した。青森県勢初の決勝に臨む青森山田は、昨秋のU-17W杯日本代表で10番を背負ったMF柴崎岳(2年)が優勝を宣言した。

 世界を知る男が、初の国内タイトルを奪いに行く。U-17W杯の日本代表MF柴崎が、決勝を前に「優勝して地元に帰りたい」と宣言した。PK戦で下した関大一(大阪)との準決勝を「疲れは大丈夫」と振り返った上で「次もスタミナとか考えず、ぶっつぶれるまで走るだけ」と完全燃焼を誓った。青森山田中では2年で全中3位、3年で準優勝。2年の時は悔し涙を隠すため表彰式を無断欠席し、3年時は「今年は逃げるなよ」と監視されながらの出席。今度こそ笑顔で表彰式を迎えたい。

 昨年10月のU-17W杯で攻撃参加の必要性を痛感した柴崎は「どんな形でもゴールを奪えれば」。県勢初優勝を見据え「勝って終わりたい」と話した。