滝川二(兵庫)の“岡崎2世”ことFW樋口寛規(3年)が、満身創痍(そうい)の体で逆転での得点王を狙う。現在、7得点でトップの立正大淞南(島根)MF加藤に次ぐ6得点。だが、今大会中に右足内転筋と右足の付け根を負傷。ここ2日間の練習では歩行しかできず、フル出場は極めて厳しい状況だが「得点王をとりたい気持ちはある。(加藤を)意識してないと言えばうそになる。勝てばチャンスも増えると思うので、できる限りやって決勝に進みたい」と、語気を強めた。
少しでもケガの状態を回復させようと、この2日間使っているのが、Jリーガーやプロ野球選手も愛用する携帯用低周波治療器だ。DF土師(はじ)が知人のトレーナーから借りたものをまた借りしたという。土師も「本当は自分も使いたいんですが、樋口のほうが状態がひどい。あいつが治って点を取ってくれれば勝てますから」と、樋口の回復を願っていた。