<高校サッカー:滝川二0-0(PK7-6)立正大淞南>◇8日◇準決勝◇国立
4試合ぶりスタメンの滝川二(兵庫)のGK下出晃輔(3年)が絶体絶命のピンチを救い、PK戦7-6で立正大淞南(島根)を破り決勝進出を決めた。「止めるしかないと思っていた。素直にうれしい。県大会決勝のPKを(ライバルのGK)中尾が止めていたので、今度は自分の番だと思った」。滝川二はGK2人が1試合ごとに出場するターンオーバー制。順番通りなら出場するはずの3回戦で外され、この日が初戦以来4試合ぶりの出場だった。「不満をぶつけたらチームのマイナスになる。だから文句を言わずチームをサポートしようと思っていた」。黒子に徹した下出を、サッカーの神様は見逃さなかった。