<アジア杯:日本1-0オーストラリア>◇決勝◇29日◇カタール
日本が序盤から相手の攻撃に苦しんだ。オーストラリアの縦へのロングパス、CK、FKからの打点の高いヘディングで、何度もゴールを脅かされた。必死の守備と相手のシュートミスにも助けられた。日本の攻撃には細かいパスミスが多く、決定的場面はほとんどつくれなかった。前半は0-0で終わった。
後半11分、日本はMF藤本に代えてDF岩政を投入。左サイドバックだった長友が前に上がった。21分には左サイドで粘った長友がセンタリング。中央でフリーになったFW岡崎が頭で合わせたが、ゴールわずか右に外れた。逆に後半27分にはロングボールに走り込んだ相手FWキューウェルにフリーでシュートを打たれる場面があったが、GK川島が体を投げ出して防いだ。その後は両軍がチャンスを作るが、疲れからプレーの精度が欠け、0-0のまま後半を終了。延長戦に突入した。
日本は延長前半8分に前田に代えてFW李を投入。14分にはGK川島の好セーブ後に攻撃に転じ、左の長友からMF本田圭へとパスが通り、シュートを放ったがボールはゴール右へ。0-0のまま、延長後半に突入。4分に疲れの見える相手守備勢を左サイドで粘った長友がDFを振り切ってクロス。中央でフリーになった李が左足ボレーで待望の1点を挙げた。残り時間も攻撃の姿勢を失わなかった日本が、120分の死闘を制し、2大会ぶり、大会単独最多4度目の優勝を決めた。