オラ! ディエゴ・加藤・マラドーナだよぉ~。

 ロシア・ワールドカップ(W杯)、日本代表の試合は本当に感動したよね! 日本の特性を生かして、ここまで世界と戦えるんだ! って思ったよ。西野監督や選手たちのいろいろな表情を見て、眠さなんて吹っ飛んだ。サッカーって素晴らしい。日本サッカーの未来は明るいよね。

 その日本サッカーの未来である全国の子供たちに、ディエゴ・加藤はサッカー教室を年間で何十回と行っているんだ。サッカー教室の開催依頼を受け、全国を駆け回る。年間で500人ほどの子供を相手にサッカー指導をするんだよ。

 この、サッカー指導で一番大切にしていることは「サッカーを楽しむ」ってこと。とにかく楽しんで、好きになってほしい。だから「全力で楽しんでいいんだ」って空気を作ってあげること。楽しいのを表現するのって、子供は照れが出ちゃうから率先して見せるんだ。ランニングでも最初はめっちゃ内股で走り続けて、その後はめっちゃがに股で走り続ける。これをみんな一緒にやるんだ。一緒に表現すれば、子供たちはげらげら笑ってくれる。一緒に表現して、一緒に大声で笑う。サッカーを楽しんで、好きになるための入り口だよね。W杯に出ている選手たちも「サッカーが楽しくてしょうがない」ことが原点だと思うんだ。

 ディエゴ・加藤はどうしてもプロのサッカー選手になりたかった。でもなれなかった。なれないことが決まった時に、やる気をなくして腐ったんだ。1年間、ボールを蹴らなかった。でも根底ではサッカーが好きだから、またボールを蹴り始めた。蹴り始めたらさまざまな人と出会い、お笑い芸人になるって目標が出来たんだ。マラドーナのモノマネは世界共通。欧州でもアジアでもこの格好なら「マラドーナ!」って言われる。W杯の中継でマラドーナ先生の姿を見るたびに、思い出す(笑い)。

 W杯やプロを目指して夢が破れた時に、その経験をどう生かすかが大切なんだよね。だからこのコラムを読んで「僕もディエゴ・加藤みたいなお笑いをやってみよう!」と思う子がいたら、遠慮なく言ってきてな!(笑い)。そしたらサッカーの実力、ポジション、人間的要素を見て、どのお笑い事務所に行ったらいいか、相談に乗るからさ(笑い)。

 明るい日本サッカーの未来へ向けて、ディエゴ・加藤も豆電球のような光になれたらと思っているよ。これからも全国を駆け回り、たくさんの子供たちの笑顔を見たいと思っているよ! それでは次回もお楽しみに! アディオス!(お笑い芸人、元帝京高サッカー部背番号10)