上村愛子 滑走順が見方変えた
<ソチ五輪:フリースタイル>◇決勝3回目◇8日◇女子モーグル
上村は、メダルをとれる滑りをしていました。決勝3回目に出場した6人で、一番いい滑りをしていたと思います。ミスと言えるのは、第1エアと第2エアの間、ミドルセクションでコブにはじかれた1カ所だけ。今できる一番いい滑りをできていたと思います。
4本あるコースのうちで、コブとコブの間隔が広がっていたりする一番スピードがでるコースを選んでいました。他の選手ならもっとターン点が低かったと思いますが、上村の技術があったから最後まで残れたと思います。上村だからできるターンでした。
残念だったのは、決勝3回目の滑走順です。同2回目でもう少し上位で通過していれば、審判の見方も変わったかもしれません。ただ、金、銀のデュフールラポワント姉妹の、三女ジュスティーヌ、次女クロエ(ともにカナダ)、銅のハナ・カーニー(米国)の3人は、W杯からの積み重ねを含めると、上村よりも上だったと思います。
僕は上村が中学生の頃から知っていますが、ゴールをしたあとの顔を見ていたら、本人はすごく納得している表情でした。最後の五輪で4位、これでよかったのかなと思いました。(日刊スポーツ評論家)
日刊スポーツ新聞社
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