有利なジャンプ台 風が吹かず技術が必要
“神風”はいらない。高梨の技術は世界トップと言って間違いない。近年の日本のジャンプは風の助けなどが必要だったが、彼女にはまったく必要がない。
札幌・大倉山のようにめまぐるしく風が変わるジャンプ台では、他の選手に、いわゆるラッキーな風が当たる可能性もある。だが、その点でソチのジャンプ台は心配ない。向かって左側に防風ネットが設置されているし、競技が行われる夜の時間帯はジャンプに不利な追い風は吹くが、有利な向かい風はほとんど吹かない傾向にある。高い技術が求められるジャンプ台で高梨には有利に働くはずだ。
8、9日の練習では飛距離でイラシュコに負けるシーンもあったが、もともとじっくりジャンプ台に合わせていくタイプ。飛べば飛ぶほどジャンプ台に合わせられるのが強みでもある。ケガなどのアクシデントがない限り、まず金メダルは間違いない。(日刊スポーツ評論家)
日刊スポーツ新聞社
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