採点傾向確認できたのがプラス
団体戦は、わずかにメダルに届かず残念でした。しかし、個人戦に向けて、今回の五輪で、どのぐらいの点数が出るか確認できたことは、選手にとってプラスになると思います。日本選手は誰もが気持ちの切り替えや調整能力が高く、個人戦に向けて間違いなく修正してくるでしょう。
今回の特徴として、回転不足、レベルなどが、より細かく正確にジャッジされているように感じます。鈴木選手は4つのジャンプで回転不足を取られました。でも、その修正箇所が明らかになることで、逆に個人戦に向けて調整することが可能になります。
個人戦まで約10日間を、どのように過ごすかで個人戦のメダルも変わってきます。練習できるのは、14日までは1日40分の1回だけ。15日から2回です。この時期に1回では少なすぎるので、アルメニアで存分に練習できる日本選手には、良い環境が整っていると言えるのではないでしょうか。
団体戦があったために、個人戦に向けての調整は少し複雑です。金妍児選手は団体戦に出ていません。リプニツカヤ選手は団体戦2種目を1人で演技しました。若さと勢いでこのまま個人戦に進めるか。調子のピークというのは長くは続きません。個人戦に向けた調整が大きな鍵を握っています。(カルガリー五輪代表)
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