高梨沙羅 ジャンプ台に合わせられず
<ソチ五輪:ジャンプ>◇11日◇女子ノーマルヒル(HS106メートル、K点95メートル)
高梨のジャンプは助走姿勢も良かったし、飛び出しも問題はなかったと思う。ただ、1回目に1人だけ強い追い風を受けたように条件が悪かった。1回目に103メートルを飛んで勝ったフォクトは有利な向かい風をもらって飛距離を伸ばした。高梨は「突っ込みすぎた」と言っているが、追い風が強いからそう感じる。風の善しあしが、勝敗を大きく分けたと言える。
助走路もそうだが、着地するランディングバーンが緩やかで男子でもテレマークを入れるのが難しいジャンプ台。この日のように、追い風を受けて落ちそうになるところを、飛距離を伸ばそうと最後まで空中で我慢すると着地に入る体勢が遅れ、前のめりになる。2回ともに飛型点で51、50点にとどまったということは、ジャンプ台に合わせられなかったということだ。
この悔しさがあるからさらに成長できる。4年後に倍返しを期待したい。(98年長野五輪ジャンプ・ラージヒル団体金メダル)
日刊スポーツ新聞社
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