アイホ娘未経験だった「大声援」のゲーム
<ソチ五輪:アイスホッケー:日本1ー2ロシア>◇11日◇女子1次リーグ
初戦以上に勝てた試合展開だった。追いついた第3ピリオドに3度もパワープレー(数的有利)があったが、いずれも本来のプレーができなかった。数的優位であれば余裕を持ってパスを回せるし、その技術力もあるはずなのに、素早いパスワークができずに日本らしいリズムがなかった。そのパワープレーの時間帯にパスミスを突かれて失点したのは痛かった。
ロシアとの対戦で大声援が響いていた。その影響で予想以上に選手間の指示する声が届かなかった。コミュニケーションが取れず、パスワークが乱れた。国際大会でも、あれほどの観客の中でプレーすることはめったにない。ここまで選手間で指示の声が届かない状況は初めてだったと思う。チームにこのような経験をさせておけなかったこちら(連盟)の反省もある。
今後に向けて選手に「絶対に勝つ」という精神的な強さが見えてこなかったのが不安材料だ。決勝トーナメント進出は逃したが、残りの試合では気持ちの強さも前面に出してほしい。(元日本代表主将、日本アイスホッケー連盟常務理事)
日刊スポーツ新聞社
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