カーママ ベテランが絶妙フォロー
<ソチ五輪:カーリング:日本8-4ロシア>◇女子1次リーグ◇12日
地元ロシアとの試合で、日本はいい試合をした。第4エンドと第8エンドのミスは大きかったが、精神的なダメージを引きずらなかったのがよかった。ミスがなければ(相手のギブアップで)最終エンドまで行かなかった内容。試合は常に日本のリズムだった。
小野寺離脱ショックを、この2試合で拭い去ることができたようだ。代役として初めてセカンドに入った吉田がよくなった。初戦は緊張していたが、ロシア戦ではショット率(ショットの成功率)も高かった。
小笠原と船山が、うまくフォローしていた。ミスした時に絶妙のタイミングで声をかける。いい時は、何も言わずにいればいい。ただ、ミスした時のケアは重要。2人のベテランは、巧みだった。コミュニケーションがとれていた。日本の今の強みは、そこにある。
地元ロシアとの試合は、精神的にも厳しかった。日本が投げる時、観客が足を踏みならし、声を出した。投げる動作に入ったら静かにするものだが、それほどカーリングが盛んでないロシアの観客は応援の仕方が分からないのだろう。それでも日本は集中を切らさず、冷静にプレーした。強豪と対戦する後半が楽しみになってきた。(98年長野五輪日本代表スキップ)
日刊スポーツ新聞社
日刊スポーツ五輪
@nikkan_Olympicさんをフォロー