「勝てる」で気の緩み
<ソチ五輪:アイスホッケー:日本0-4ドイツ>◇13日◇女子1次リーグ
五輪で楽な試合は1つもない。ボロボロになるまで60分間、走り続けた先に勝利がある。強豪のスウェーデンとロシアに競り合えた手応えと自信を持つのは良いことだ。だが、何度も対戦して相手を熟知しているドイツ戦では「勝てる」という気の緩みが出ているように見えた。
パックを持っている選手は必死に動いたが、持っていない選手の努力が足りなかった。もっとゴールに迫って敵陣で密集状態をつくらないと重圧をかけられない。相手GKのミスも誘えない。日本の持つ技術や能力ならば余裕を持って回せるはずのパスワークでミスがあった。パスの精度も悪かった。疲労の影響なのか、やらなければならないことができていなかった。
GK藤本が3戦を通じて安定していることが唯一の救い。彼女に頼りっぱなしではいけない。順位決定戦では勇気を持って、もっと汗をかいてプレーしてほしい。(元日本代表主将、日本アイスホッケー連盟常務理事)
日刊スポーツ新聞社
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