第4エンド取られ後手後手
<ソチ五輪:カーリング:日本3-12英国>◇14日◇女子1次リーグ
日本が有利な後攻の第4エンドで1失点した後から英国の流れになった。第5エンド以降、平均年齢20歳代の英国を精神的に揺さぶるようなガードのストーンをセンターラインから1~2個分外側に置きにいったが、中央に集まってしまった。ストーンがセンターラインに入れば入るほど、英国への重圧にはならず、好機を与えることになる。逆に英国は正確にガードのストーンを置いた。ハウス中心付近に多くのストーンを集め、日本は常にプレッシャーをかけられた。
若い英国を勢いづかせてしまったことに加え、スキップ小笠原が常に難しいショットを強いられる後手後手の悪循環だった。小笠原のショットもあと2~3センチ薄く当たっていれば…という運のなさもあったが、それも含めて実力。技術的な差がないからこそ、プレッシャーのかけ方で試合展開は大きく変わる。1人1人のショットが次の展開につながるようにならないと、経験豊富な小笠原でも苦しくなる。今後は強い相手が続く。先に投げる3人も、指示を出す小笠原も思い切って先手先手で攻めてほしい。(98年長野五輪日本代表スキップ)
日刊スポーツ新聞社
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