先に攻めてミス誘った
<ソチ五輪:カーリング:日本8-5中国>◇17日◇女子1次リーグ
日本は、これまでの中国戦と逆の展開で勝利を手にした。昨年5連敗した試合では、常に先手をとられていた。精神的にも受けに回った。ところが、この日は先に攻めた。積極的に得点を狙い、プレッシャーを与えた。これが、相手のミスを誘った。
1エンド目、2点取りきったのが大きかった。中国にNO・1をとられてのラストストーン。確実に1点をとる方法もあったが、小笠原はガードストーンを飛ばして相手のNO・1をはじき出す方法で2点を狙った。これを成功させた後は、常にリードする展開。気持ちの面で上回って試合を進めることができた。
中国はカナダを拠点に活動するチーム。日本もカナダ人のミキコーチに指導を受ける。ともにカナダの影響を受けたスタイル。だからこそ、精神面で上回ることが必要だった。カーリングはメンタルなスポーツ。五輪で今日のような試合ができたのは、日本が成長した証拠だ。
連敗もあったが、大会を通していい試合をしている。完敗は英国戦くらい。全勝のカナダ相手に最もいい試合をしたのは、日本だった。世界との差がないことを、5人が五輪で見せてくれた。(98年長野五輪日本代表スキップ)
日刊スポーツ新聞社
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