ジャンプで稼げ首位と40秒以内
団体で日本はメダルを狙える位置にいる。負傷した加藤に代わって出場する湊は、ジャンプよりも走力を武器にする選手。ジャンプが得意な加藤が抜け、4人の構成はどちらかと言えば走力のある選手が多くなった。それでもカギを握るのはやっぱりジャンプだ。
個人戦を見る限り、ノルウェー、ドイツ、オーストリアが強い。メダルを獲得するためには、この3強の一角を崩す必要がある。そのためには前半ジャンプでいかに食らいつけるか。渡部暁はソチでも安定し、問題点は見つからない。他の3人が大きなミスをせず、いかに自分のジャンプをするかにかかっている。後半距離に臨むにあたっての目安は首位と40秒、3位と20秒以内。そうなれば面白い。
アンカーはおそらくエースの渡部暁になるだろう。距離では先頭集団から離されず、メダル圏内で渡部暁につないでほしい。ラージヒルでは先頭集団が10人となり、渡部暁が転倒したが、国別で走る団体は人数も少ないので、その心配はない。思い切って力を発揮できる状況にある。団体は個々の成績では測れない。最後にものを言うのはチーム力。それがある日本にも大いにチャンスはある。(98年長野、02年ソルトレークシティー五輪代表)
日刊スポーツ新聞社
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