[ 2014年2月9日9時26分
紙面から ]練習で競り合うアイスホッケー女子日本代表の久保(右)(共同)
「スーパーじいちゃん」が歴史的初勝利の援軍になる。女子アイスホッケー「スマイルジャパン」は今日9日、スウェーデンとの初戦を迎える。DF鈴木世奈(22=西武)の祖父で60年スコーバレーから3大会連続出場した守さん(75)も試合観戦のためソチ入りする。鈴木は「おじいちゃんに見てもらえれば大丈夫」と、心強い味方を喜んだ。スウェーデンとは過去5戦5敗。直近の非公式試合でも2-8と惨敗した強敵との対戦。だが、鈴木は恐れることはない。子供のころから教わる「鉄人」と尊敬する祖父が、いつも通りそばで見守ってくれるからだ。
60年スコーバレー、64年インスブルック、68年グルノーブル五輪でエースFWとして活躍した守さんは、孫の合宿、試合は欠かさず観戦してきた。その場でパスのタイミング、シュートとアドバイスを送る。そんな祖父からは「五輪はいつも以上の力が発揮できる舞台。楽しんでこい」と励まされた。
チームは1月下旬から世界ランク格上のチェコに連勝。5日には昨年世界選手権銅メダルで1次リーグで対戦するロシアに善戦(2-3)と上昇傾向にある。飯塚監督は「順調でいいムード」と話す。初戦で勢いに乗ることが目標のメダルへの近道。祖父とともに戦うDF鈴木が日本を守る。【田口潤】