究極の地域密着店<喫茶むらかみ>
地元・私立相生中学の生徒が職場体験
居心地の良いレトロな純喫茶をダラッと探訪する連載の第3弾は、なんと戦後すぐの1945年(昭20)創業という「喫茶むらかみ」だ。刷りガラスの前にかかったのれんをくぐると、そこに広がるのはまさに“異世界”だった。店主の村上ツヤコさんが「細かいところは補修しましたけど、ほとんど変わっていませんよ」という内装は、すべてに懐かしさを覚えてしまう(アンティークとはまた違うんだな)。開店当時から設置してある昔の冷蔵庫を、物入れとして再利用しているのも感心してしまう。
さらにビックリしたのは「メニューがない」という事実。正確に言うとコーヒー、紅茶、ミルク、100%ジュースという4種類のドリンクがあって、価格は280円均一。これだけでも驚くのだが、これに20円プラスするだけでトースト+卵orバナナが付くのだ。しかもこれはモーニングというわけではなく、終日のサービス! 村上さんは「常連の方が次から次へと来てくれはるから、時間を区切るタイミングがつかめなかったんですよ。それでいつの間にかこうなってもうてね」と笑う。
喫茶「むらかみ」の店内
【中上 博】
◆喫茶むらかみ
◆所在地 大阪府大阪市東成区大今里2の34の19「神路一番街商店街」内
(地下鉄千日前線「新深江駅」徒歩7分)。
◆営業時間 午前8時~午後5時。定休日は日・月曜日
◆電話 電話06・6971・8745。
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