<第89回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京-箱根(5区間108キロ)
65年連続65回目出場の日体大が、最終5区の山登りで東洋大を逆転し、26年ぶり10度目の往路優勝を果たした。
3区までにトップの東洋大に2分47秒差をつけられたが、4区の木村勇貴(2年=西京)が健闘して58秒詰め、1分49秒差の2位で山登りの5区服部翔大(3年=埼玉栄)へタスキリレー。服部は徐々に先頭を走る東洋大・定方俊樹(3年=川棚)との差を詰め、14・4キロの小涌園前のカーブを曲がりきったところで併走していた早大・山本修平(2年=時習館)とともについにとらえた。そして東洋大を引き離した後の16・8キロ地点で一気にスパート。デッドヒートを繰り広げていた早大・山本を振り切り単独トップに立ち、最後は2位早大に2分35秒の差をつける区間賞の走りでゴールした。
日体大は前回大会は往路11位、復路19位で総合19位と沈んだが、予選会を首位で通過し、その後の全日本大学駅伝でも4位に入るなど上り調子で今大会を迎えていた。別府健至監督は「優勝の味を忘れていた。本気で1年戦った結果でうれしい。復路は往路と同じように積極的かつ慎重にレースを進めたい」と話した。