<第89回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京-箱根(5区間108キロ)

 史上初の往路5連覇を狙った東洋大は、トップで入った山登りの5区で日体大と早大に交わされて3位だった。2区で双子の兄の設楽啓太(3年)が残り500メートルを切って日大のベンジャミン(4年)に交わされたが、続く3区で弟の設楽悠太(3年)がすぐに再逆転。4区まで首位でタスキをつないだ。だが、強風にあおられた箱根の山で、定方俊樹(3年)がリードを守りきれなかった。

 「新・山の神」とうたわれ、4年連続区間賞を獲得した柏原竜二(現富士通)が卒業した今年の東洋大。往路最後の山でリードを明け渡して、首位日体大と2分39秒差をつけられた。定方は「できることは出し切ったんで、力の差です」と悔しがった。