<第89回箱根駅伝>◇3日◇復路◇東京-箱根(5区間108キロ)

 総合2連覇を狙った東洋大は、巻き返すことができず、日体大と4分54秒差の2位に終わった。

 2分39秒差の3位でスタートした復路。6区の市川孝徳(4年)が2位に浮上し、17秒だけ差を詰めたが、7区以降は首位日体大に差を広げられる一方。後ろ姿を見ることは1度もなかった。

 「山の神」と称された柏原竜二(富士通)が卒業して、初めて迎えた箱根。抜けた穴はやはり、大きかった。駅伝主将の市川は「自分が流れを持って行けなかった。自分たち4年生の力のなさで、迷惑をかけた」とうなだれ、酒井俊幸監督は「自分たちの甘さを痛切に感じる。もう1度、原点に返らなきゃいけない」と話した。